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2006年06月12日

風邪(かぜ症候群)




かぜ症候群って言うのは、
鼻・のどなどに急性の炎症が起こった状態の総称のこと。

風邪引いちゃった~なんて会話が日常茶飯事のように、
極ありふれた病気ね。

風邪の原因と言われる代表的なウイルスの数は
なんと200種類以上!!
こんなに種類があるから一度かかって抗体ができても
全く同じウイルスに対する抗体しかできないから、
また違うウイルスの風邪をひいてしまうのね。

こじらせてしまうと肺炎などになる場合があるから、
単なる風邪と油断することがないようにしたいわ。

それから生後4カ月未満の赤ちゃんの発熱は、
単なる風邪ではなく重大な病気の場合があるから
すぐに病院へいかなくてはダメよ。


ウイルスの種類や、ウイルスが体のどこについたかで、
症状はかわってくるものの、主な症状は発熱・せき・鼻水ね。

ウイルスに感染すると、まずはそこに炎症反応が起きて、
くしゃみ、鼻水・鼻づまり、のどの充血や痛み、
せきが出る、たんがからむなどの症状がでてくるわ。
それから熱、頭痛や関節痛、
だるいなどの全身症状になってくるのよ。
場合によっては吐きけや嘔吐、
下痢、腹痛などの胃腸症状もでるわ。


まだ、風邪には特効薬がないわ。
だから解熱鎮痛薬、鼻水を止める薬、
下痢止め、せき止めなど、
対症療法と抗生物質で
細菌を退治する治療がメインになるのね。

とりあえず安静にする。これがとっても大事よ!

突発性発疹




高熱がつづいて、熱が下がると同時に
かゆみのない赤い発疹がでる生後6~12カ月の赤ちゃんに多い病気よ。

赤ちゃんが出す初めての熱
突発性発疹じゃない?
と言われる程ごく身近な病気なの。
そして、実際に、赤ちゃんが出す初めての熱は、
突発性発疹であるケースが非常に多いのよ。

普通は1度かかると2度とかかることはないのだけど、
中には2回以上かかる赤ちゃんもいるようね。


突然の高熱以外、これといった症状はないの。
熱があるのに赤ちゃんは機嫌がよくて、
元気に遊ぶ姿も見られたりするわ。
稀に下痢をする子もいるようだけど強い下痢ではないようね。

熱が3~4日続いて熱がさがると
ポツポツと発疹がでてくるわ。
発疹はおなかや背中を中心に、
半日ぐらいで全身に広がるけど、
痒みや痛みはないので特に心配要らないわ。


突発性発疹と診断が確定したあとは、
安静と水分補給に気をつけていれば、
特にこれといった治療もなしで経過をみていても大丈夫。
でも月例の低い赤ちゃん
5日以上つづく熱にはほかの重い病気の可能性もあるから
突発性発疹と診断されるまでは
勝手に決め付けないで熱が出たらちゃんと病院へ行かなくてはダメよ。


ウチの上の子もご多聞にもれず、
初めての発熱は突発性発疹だったわ。
2~3日してポツポツが軽くでて終わり。
生後8ヶ月だったから始めはびっくりしたけど
知識はあったのでそんなに慌てなかったわ。
うちの子は発熱前に鼻水も出ていたけど・・・。

そして下の子の時もやっぱり生後8ヶ月の頃に高熱を出したの。
間違いなく突発性発疹だと思っていたし、
病院でもそうでしょうね~って言われてたけど、
実は・・・
とんでもない病気だったのよ!

私がおかしい!と気がついた要因の一つには本に書かれてた
“5日以上の熱は重病の場合が!”の一文。
結局うちの下の子は突発性発疹はやらずに
大きくなってしまいました!(その病気はココ!!)

インフルエンザ




秋から冬にかけて流行するかぜ症候群の中でも
全身症状がかなり強く出るウイルスの感染によって起こる病気。
このインフルエンザウイルスは感染力が強い上、
症状が重く、肺炎や脳症などの合併症を
起こす心配もある怖いウイルスよ。
免疫力の弱い赤ちゃんは
特に重症になってしまうこともあるから注意が必要よ!

インフルエンザウイルスにはA、B、Cなどの型があって
毎年流行するたびに
ウイルスの抗原が少しずつ変異しているから
1度かかって抗体が作られても、
翌年若干変異したウイルスに感染しちゃうこともよくあるわ。


インフルエンザは普通の風邪と違い、
鼻水やくしゃみなんかの前触れもなく、
発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、倦怠感など
全身症状が突然始まるわ。
進行が急なのがインフルエンザの大きな特徴よ。
鼻水は遅れて出るのが多いケースね。


最近はインフルエンザにとてもよく効く薬がでて、
殆どのお医者さんで
インフルエンザと判明したらそれを処方されるわ。
飲めばかなりの確率で症状は急激に回復して、
重症化することも辛い症状で
長く苦しむこともかなり減ったのよ!
でも実はこのお薬は、現在は幻覚などの
副作用がある可能性を指摘されているわ。
しかも
発症後48時間以内に服用
しなければ
充分な効果が期待できないから早めの受診がカギよ!



ある時上の子が珍しく熱を出したと思ったら
A型のインフルエンザだったわ。
すぐに病院へ行ったからタミフルを
出してもらってすぐよくなったんだけど、
なんと2週間後にまた高熱が!
インフルエンザは一度かかると
同じ型のインフルエンザには
1年間程度はかからないと聞いていたから安心していたのに、
2週間後の高熱はB型インフルエンザだったのよ・・・。
去年は予防接種を家族で受けたのよ。
でも・・・下の子はかかってしまったのよね。
でも熱も症状もかなり軽く済んだわ!
かからないだけが予防接種じゃないから
これだけでも充分嬉しい効果よね。

はしか




高熱が続いて、赤い発疹が全身にできる病気よ。
小さな赤ちゃんでは死亡率も高い病気なの。
問題なのは麻疹にかかると免疫能が低下して
他の合併症を伴いやすいということ。
致命率の高い脳炎などを引き起こす可能性もあって、
脳炎から知能障害やマヒが残る場合だってあるわ。
感染力がかなり強く流行するから
1歳を過ぎたらすぐにでも予防接種を受けるべきよ。


38度以上の発熱や鼻水、せきなどのかぜ症状がでて、
3~4日すると、目が充血したり、
目やにがでたり、口内が荒れてくるわ。
口の中に麻疹特有の
“コプリック斑”
という
小さな粟粒大の灰白色のポツポツが
数個から数十個あらわれたら、
もう間違いなく麻疹という診断がつくわ。
熱は一度下がるけど再びあがり始めて、
その時に顔や首、胸のあたりに、
赤く盛り上がった発疹がでてくるの。
ふつうだと7日目までには熱も下がって
発疹も色あせて黒ずんでくるわ。


はしかもウイルスが原因の病気だから、
特効薬がないの。
大体の場合は、抗生物質を使って対症療法になるけど
症状が重い場合は入院することも・・・。

予防接種を受けていなくて、
兄弟や親しい人が麻疹になった場合、
症状が出てくる前だったら
ガンマグロブリン
という免疫抑制剤を接種することで
接種後から1ヵ月程度ははしかの発症を防ぎ、
症状が出ても軽くすませることができるわよ!!

おたふくかぜ




正式には
“流行性耳下腺炎”
という病気で
ムンプスウイルスの感染によっておこるわ。
2~9才に多い病気で、
おたふく風邪は病気自体よりも
脳炎などの合併症が多く
起こるのが怖い病気なのよ。


耳のつけ根からあごにかけて
大きく腫れあがる病気よ。
発熱も伴ってピーク時には
38~39度くらいの熱が出る事も。
痛みもでて腫れも耳の下だけでなく
顎の部分まで及ぶこともあるわ。
片側だけという事もあるけど、
大抵時間差でもう片方も腫れてくるのが普通。

一度かかると生涯免疫ができるから
2度とかからないけど、
自費で予防接種もできるから、
かかってしまう前に予防接種を受けてもいいわね。


特効薬がないから、
痛みが強い場合は鎮痛剤で対処するようになるわね。
あとは安静にしているのが一番のお薬よ。


私自身がおたふくの経験がなくて、
先々が心配だったから、
上の子が生まれて1年で予防接種を受けたのよ。
子供たちも、去年、予防接種をさせてしまったわ。
実費だったけど安心材料にはなったわね。

咽頭炎・扁桃炎




喉の浅い部分・・・つまりのどの入り口、
のどちんこ付近に起きる炎症が咽頭炎で、
奥の扁桃に炎症を起きるのが扁桃炎よ。
扁桃は喉の両側にあるリンパ腺のこと。

どちらの場合もほとんどが
風邪のウイルスが原因。
原因がウイルスなら症状も
そんなに重くなくてすむわ。
問題は“細菌”が原因の場合よ。


ウイルス性の咽頭炎は、
発熱、軽いせき、鼻水などのかぜ症状があるけど
あまり心配はいらないわ。
ウイルス性の扁桃炎は、
せきや鼻水とかの風邪症状はないものの
39度前後の高熱が出て、声がかすれたり、
のどにかなり痛がでて、食事もとれなくなる場合も。
細菌性の咽頭炎、扁桃炎
高熱がでても風邪症状は殆どなくて
機嫌が悪くなるのよ。

喉の痛みが強くて
水分も取らなくなってきたら脱水症状が心配。
急いで病院へ行った方がいいわ。


ウイルスが原因の場合は、
安静にして体力を回復していけば
数日でよくなるわ。
でも細菌性の場合は
抗生物質での治療が必要になってくるの。
細菌が体内にまで広がると
合併症を起こす可能性がでてくるのよ。
ウイルス性でも細菌性でも
脱水症状が心配の場合は入院が必要になる事も。


2年前のある日の夜中、
なんだか肌寒いなぁ・・・と
感じてから寒気が止まらなくて、
あっと言う間に熱は上がり、ヘロヘロに。
でも、朝はさほど高くなかったから出勤したのよ。
ところがまた発熱。
早退して病院へ行った頃には9度6分・・・。
急性咽頭炎って診断されたの。
始めは喉が痛いな~と思ってたけど、
熱が出た頃には喉の痛みも特に感じなかったわね。
意識が朦朧として(笑)。
喉を鏡で見たら“真っ赤なのに真っ白”そんな感じ。(笑)
赤いのに所々に白い膿がべったり。
点滴などしてもらって、2日で熱は下がったけど、
何故か2週間後再発してまた高熱が・・・。
当時は体力不足だったのかも?

咽頭結膜熱(プール熱)




夏かぜの一種で感染率が高い
アデノウイルスが原因の病気ね。

プールが感染経路になることが多いから
“プール熱”
と呼ばれているのよ。


喉と目に症状がおきるわ。
喉は腫れて痛み、目は充血して結膜炎に。
それとほぼ同時期に高熱がでてくるわ。

目・喉・高熱の3つが
プール熱の最大の特徴なんだけど、
赤ちゃんの場合には
下痢や嘔吐などの症状が目立って、
結膜炎は出ないことも。


結膜炎の症状が出ると
“眼科?小児科???”
となってしまいそうだけど、
とにかくまずは小児科へ

特効薬はないから対症療法がメイン。
抗生物質入りの目薬などが多く使われているわね。
感染力が高いから、タオルの共有はやめて!

ヘルパンギーナ




コクサッキーウイルスが原因となって
急な発熱とのどの水疱などの
特徴的な症状を引き起こす夏風邪の一種よ。


突然39~40度の高熱が出て、
喉の周りに小さな水疱が一杯出来きるの。
時間がたつとその水疱は潰れて
潰瘍になってくるわ。
潰瘍になったら、かなり痛みが出てくるから
食事どころか水分も取れなくなってしまう場合が・・・
中には頭痛・嘔吐・腹痛を訴える子もいるようね。
でも高熱とのどの痛み以外の症状は軽いものよ。


特効薬もないから、
解熱鎮痛剤などによる対症療法がメイン。
あとは自然に治っていく病気だから
あまり心配はいらないわ。
脱水症状にだけ気をつけてね。

尿路感染症




原因がわからないのに
高熱や発熱の繰り返すのが特徴の病気よ。

実は、
腎臓、腎盂、尿管、膀胱、尿道
どこかの部分に大腸菌などの
細菌ウイルス
感染したことで炎症が起きるているの。

“尿路感染症”というのは
膀胱炎、腎盂腎炎などの
“総称”なのよ。

先天的な尿路異常というケースもあるわ。


訴えのできない赤ちゃんの場合、
膀胱炎の時点では
まだ気がつかない事が多いわ。
感染が上部の尿路に進むと、
症状の重い腎盂腎炎になってしまい、高熱が・・・。
風邪症状もないのに熱がでたり、
発熱を繰り返したりする場合は
尿路感染症を疑う慎重さが欲しいわ。

幼児の場合は、
発熱以外に腰の痛みや排尿時痛、残尿感のせいで、
何度もトイレに行くようになったりするわ。


膀胱炎は抗生物質。
腎盂腎炎は入院・・・。

膀胱炎の段階で治療をすれば
腎盂腎炎までは至らないですむハズよ。

赤ちゃんの場合、腎盂腎炎にかかると
かなり腎臓がダメージを受けてしまって
機能が戻らない場合もあるの。

何はともあれ
早期発見で早期治療
がカギよ!

先天的な尿路の異常が原因の場合は
成長とともに治ってくる事があるんだけど、
中には手術を必要とするケースもあるわよ。

日射病・熱射病




強い直射日光に当たって起こるのが日射病
蒸し暑い場所にに長くいる事で起こるのが熱射病よ。
よくTVなどで取り上げられる
熱中症
は日射病や熱射病などの熱性障害の総称なのよ。

どちらも暑さのために
体温コントロールができなくなって、
急激に体温が上昇することが原因でおきるのだけど、
日射病よりも熱射病の方
症状が重くて、命にかかわるの。


顔が赤くなって息が荒く、
皮膚は暑くて乾いた状態になって
汗が出てこなくなるわ。
そして、目まいや頭痛、吐き気などの症状がでてくるの。

意識を失ってしまったら症状は重いわ!
さらに意識がないのに
うわごとなど意味不明な言葉を言っていたら
かなり重篤な状態!!

すぐに救急車を呼んで!!


脱水症状が起きていたらすぐに病院へ行って!
それ以外の軽症の場合は、
まず日陰などの涼しい場所へ移動させて
衣類を緩め、頭を高くして寝かせて。

それからイオン飲料や
スポーツドリンクなどを少しづつ飲ませるのよ。

川崎病




全身の血管が炎症を起こす
原因不明の病気よ。
年齢的には4才以下の子供が殆どで、
中でも1歳前後がピークのよう。

正式な名前は
「小児急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群」
だけど発見者の先生が川崎さんと言うから
川崎病という名前がついているの。



最初は発熱、せき、鼻水など、かぜに似た症状
だけど
  • 1.原因不明の39~40度の高熱が5日以上つづく。 
  • 2.数日して、水疱をもたない赤い発疹が全身に出る。
  • 3.発疹が出る前後から、
     手のひらや足の裏が赤くむくんでかたくなる。
  • 4.発疹が出る前後に、くちびるが荒れて出血し、
     舌もいちごのように赤くブツブツが出る。
  • 5.熱が出てから数日後、白目が充血して真っ赤になる。
  • 6.発熱と同時か熱が出る少し前に、首のリンパ節がはれてくる。
この6症状のうち
5症状
が当てはまると川崎病と認定されるの。


川崎病になると、血管に炎症が起きることで、
心臓に血液を送り込んでいる
“冠動脈”
という血管に瘤ができることがあるの。
いわば心筋梗塞と同じものね。

冠動脈瘤は発症から7日目ぐらいから大きくなり始め、
2~3週間でピークになるから、
1カ月前後の入院が必要になるわ。
初期の急性期にはまず、冠動脈瘤の炎症を防ぐため、
ガンマグロブリンの点滴静注を行って、
同時に炎症を治療するためアスピリンなどの抗炎薬を使うわ。


私の下の子は
生後8ヶ月で始めての高熱を出したの。
完全に突発性発疹だと思い込んでいたの。
ところが一向に熱が下がらない!!
本で “5日以上の発熱は重病を疑え!”って読んだし・・・
そして子どもの目を見たら・・・
完全にウサギの目になってる!!!
それどころか唇まで真っ赤!!
発疹もでてこない!!
これは突発性発疹じゃない!!”と思って、
インターネットで調べたわ。
ネットで見る限り“川崎病”がかなり怪しい・・・。
恐る恐る見てみました。

BCGの接種痕。

・・・完全に腫れてる
これは間違いない!川崎病だ!と直感した私は
翌日朝一番で小児科へ行きました。
先生は“風邪でしょうね。もう2日程様子みましょうか?”と
悠長な事を言ったので
“これ見てください”とBCGの痕を見せたら態度が急変!!
すぐ血液検査をして大きな病院へ紹介状を書かれました。

あの目と唇見ても川崎病を疑わないなんて、
私がBCG痕見せなかったら・・・ぞっとします。


そのまま入院し、24時間ぶっ通しでガンマグロブリンを点滴。
3週間びっちり入院しました。

その後1年間は定期的に検査、
小学校入学までは毎年1回の検査をしていますよ。

髄膜炎・脳炎




風邪や麻疹などの合併症として
起こることが多い病気で高熱や嘔吐が特徴よ。

髄膜は、脳の表面や脊髄をおおっている膜のこと。
ここに細菌やウイルスなどの病原体が感染して、
炎症を起こしたのが髄膜炎
脳そのものに炎症が起きたものは脳炎なのよ。

ウイルス性細菌性があって
ウイルス性は比較的軽く
済む傾向があるけど
細菌性の場合は危険!!

すぐに治療をしないと命まで危なくなるわ。
進行が早い病気だから急いで!


高熱や嘔吐、頭痛が続きひどくなれば意識障害も!
赤ちゃんの場合は大泉門に水が集まって
パンパンに腫れる場合があるわ。
とにかく
早期発見・早期治療が大事!
急いで病院へ!!


ウイルス性の場合は、
殆どの場合が髄液を抜くだけでよくなるわ。
でも細菌性の場合は抗生物質による
点滴治療を2週間から1カ月続けるようになるわ。
どちらの場合も
入院治療が原則よ!!

熱性けいれん




きまって熱の上がり始めに起こるけいれんのことよ。
6才を過ぎる頃には起こさなくなってくるわ。

普段はけいれんなど起こさないのに
風邪などを引いて熱が上がり始める時にでる
けいれんが熱性けいれんよ。

時間的には1~3分程度だけど
親としては突然の事にびっくりしてしまうと思うわ。


ガクガク震えたかと思ったら
意識がなくなって両手が突っ張った状態に。
口から泡を吹く子もいるわ。
ひきつけと言われるものもけいれんの事よ。


5分以内に治まって
嘔吐物などが詰まっていなければ
そんなに慌てて病院へ行かなくても大丈夫

ひきつけを起こしたのが
2回目以降で夜中だったら
翌日朝まで様子を見ても大丈夫よ。

万が一けいれんを起こしたら

1.衣装をゆるめ、頭は横向きに 
2.けいれんの時間をはかる 
3.熱をはかる 
4.けいれんの様子を見る 
5.おさまったら全身状態をチェック。

熱のないけいれん(てんかん)




熱性けいれんはさほど心配するものでもないけど、
心配なのは熱のない状態でのけいれんなのよ。

とはいっても
“憤怒けいれん”と言って
激しく泣いた時に起こる一過性の痙攣も心配のないけいれん。

これではなく熱のないけいれんで、
しかも5分以上続場合が問題。

考えられるものは
“てんかん、頭蓋内出血、脳腫瘍、低血糖、脱水症状”
など。

とにかく初めて痙攣を起こした場合は
慌てないで触らないで様子をみて
お医者さんに診てもらってね。

水疱瘡




水痘ウイルスが原因で
全身に痒みのある水をもった発疹ができる病気よ。

水疱瘡にかかった場合に
登園・登校するにはお医者さんの許可が必要になるわよ。

1度かかると基本的に2度とかからない病気なの。


熱は出てもそんなに高くなかったり
中には熱の出ない子も。

ん?と思うのは赤い米粒大の発疹が
1~2個程度突然現れることからね。
あれよあれよと言う間にどんどん増えていくわ。

一度かかると生涯免疫ができるけど、
水痘ウイルスはずっと体の中にひそんでいるの。
これが大人になって体調を崩したときに
暴発して出てくるのが帯状疱疹

これは痛みを伴う病気で、
水疱瘡のウイルスが一杯だから
水疱瘡にかかったことのない人は
帯状疱疹の人からうつることも。


かゆみを抑えたり、水疱を乾燥させる外用薬がでるわ、
他にはかゆみを抑える「抗ヒスタミン剤」や
水疱をかきむしったところから
細菌感染しないように「抗生物質」
飲み薬が処方されることも。
しっかり飲めば早く治るのよ。


上の子が3歳になるチョット前に
水疱瘡になっちゃったの。
お薬を嫌がって塗り薬は頑張ったものの、
飲み薬を飲ませるとゲーって吐いちゃうから
3日目位からさぼってしまったの。
お医者さんに経過を見せに行ったら
“きちんと薬飲ませてないでしょ?”と・・・。
“飲ませれば早く治るんです!”と怒られ・・・涙

それから半年後、わき腹に小さな水疱が規則正しく線状に・・・
“まさか・・ねぇ?”と思いながら皮膚科に行くと帯状疱疹・・・。

子供に出るのは珍しいとの話。
余程体力が低下していたのかしら?
それとも水疱瘡のとき
きちんと薬を飲ませなかったのが原因かしら???
今でも頭を悩ませているわ・・・

風疹




別名「三日ばしか」というの。
この名前の通り、症状ははしかに似ているものの
“3日”程度で終わってしまう軽度の病気よ。

ただこれは子どもの場合で、
妊婦さんがかかると胎児に悪影響を及ぼす
怖い病気になっちゃうわ。

だからできれば軽症で済む
子どものうちにかかってしまうか、
予防接種を受けておきたいわね。

1度かかれば生涯免疫ができて2度とかかることはないのよ。


子どもの場合は、耳の後ろ側から
小さな赤い発疹がでてきて、
そのまま全身に広がってくるわ。
痒みは少しだけあって、発疹が出ない場合もあるの。

熱は37~38度程度が普通だけど
中には40度近く出る子もいれば、出ない子もいるわ。
熱は1~2日、発疹も3~4日で治まるのが通常よ。

どちらにせよ軽い症状で終わるのがこの病気ね。

発疹前に耳のうしろや首のリンパ腺が腫れるのが
この病気の特徴なんだけど
小さい子は発疹から始まることが多いようね。

感染力は強いから学校や幼稚園は登園できないわ。


これと言って治療をしなくても大丈夫よ。
高熱の場合は、状態によって解熱剤を
使うこともあるかも知れないけど
基本的にはそのまま経過を見ることが多いわ。
登校や登園には治癒証明が必要だから
お医者さんには行かなくてはダメよ。

手足口病




夏かぜの一種で手や足、口の中
水をもった水疱ができる病気よ。

口の中の水疱は言わば口内炎
痛みが強いから食事にも気をつけてね。

残念ながらこの病気は
一度かかれば免疫ができるのに
複数のウイルスによって
引き起こされる病気だから
免疫ができたものと
違うタイプのウイルスで
またかかってしまうことがある病気よ。

集団生活で流行する場合が多いわ。


手のひら、足の裏、口の中に水疱ができるの。
出方はまちまちで
口の中に集中する子もいれば手足に集中する子もいるわ。

手足の水疱は痛みや痒みはないけど
口の中の口内炎は痛みが強いから辛い病気ね。

熱は出ても37~38度くらいで2日程度で下がるわ。
中には下痢や嘔吐なんかの症状が出る子もいるようよ。


一応病院へは連れて行くけど、これと言った治療はないの。
特に薬など飲まずに
そのまま経過をみるだけで終わってしまうことが殆どね。
脱水症状には気をつけてあげるようにしてね。


私の子どももばっちりかかったわ。
手足はさほど出なかったものの
口の中は歯茎から舌の裏側まで・・・。
突然の発熱と同時に口の中に口内炎が2個できていて、
慌てて手と足をみたら赤い点々が・・・
口の中をとにかく痛がってかわいそうだったわ。
何を食べても“痛い!痛い!”
本当にかわいそうだった。
3日もすればかなりよくなっていたけどね♪

溶連菌感染症




溶連菌という名前の
細菌の感染によって起こる病気の総称よ。

赤ちゃんよりも幼児がかかる方が多いわ。

この溶連菌の中でも
特殊な毒素を出すタイプに感染して発症したものが
“しょう紅熱”と呼ばれる病気よ。

でも今はこのようには呼ばないようね。


始めは喉の痛みから始まるわ。
39度前後の急な発熱があって、
のども赤くなっているから
“咽頭炎や扁桃炎かしら?”
と思ってしまいがち。

痛みは強くて
吐きけや嘔吐、頭痛、腹痛、ときには筋肉痛や関節痛なんかも
起きるようだから風邪とも思いがちかも知れないわね。

全身にかゆみのある発疹が出てくる場合もあるわ。

一番の特徴は
「いちご状舌」
赤いぶつぶつした舌になるの。
唇も荒れてくるわよ。


細菌性の病気だから自然に治ることはないわ。
すぐに病院へ行ったほうがいいわね。

抗生物質を飲んで治療するんだけれど、
この溶連菌はとっても厄介
症状が消えたかと思って服用を勝手にやめる
体内に残っていた溶連菌がまた暴れだして、
今度は
急性腎炎や血管性紫斑病
なんかの病気を
引き起こす可能性がでてくるの。
抗生物質は大体2週間程度きっちり飲むようになるわ。


上の子が小2の時、風邪一つ引かない丈夫な子が
ある朝起きて開口一番“喉が痛い!!”と泣いたの。
見ると確かに赤い・・・。
でも頑張れるというので(健気・・・)学校へ行ってもらったわ。
その日はきっとガマンしたのね。何も言わなかったけど、
翌日朝、また“喉が痛い!!
さすがにおかしいと思って病院へ連れて行ったわ。
そしたら・・・溶連菌だったのよ~~!!
熱もなく、喉の痛み以外なんの症状もなくて、
病院では学校へ普通に通ってもいいですよ。って。
後からわかったんだけどその時期
学校内で溶連菌がはやっていたみたいね・・・

血管性紫斑病




溶連菌感染の後
続けて起こる事の多い血管障害よ。

入院が必要になる事があるから
すぐに病院へ行かなくてはダメ!

血管性紫斑病になると、
1カ月以内に3割ぐらいが
紫斑性腎炎
なってしまうんですって!

殆どが一時的なものなんだけど、
重症化すると腎不全になったり、
重い血尿を残す可能性も・・・。


急な腹痛と出血斑がサインで、
おしりや足首、手などにいくつも現れる
直径1~5cmほどの出血斑が特徴よ。

腹痛、足首や手首、ひざなどの関節痛が起こるわ。
腹痛を伴う病気なんだけど
それは胃腸にも出血しているためよ。


点滴や抗生物質を使って治療するわ。
よくなったり悪くなったりを繰り返しながら
ゆっくり治していくようになるわね。

足などに重力がかかると、
静脈圧が上がって紫斑を繰り返すことがあるから、
自宅での療養はとにかく安静にすることが大事よ。

りんご病




正式には
「伝染性紅斑」
というほっぺが赤く腫れるウイルスの感染症よ。

ほっぺがりんごのように
真っ赤になるから
通称“りんご病”なの。

2歳以下の子供がかかることはまずないわ。


両方のほおが盛り上がって赤くなるのが
この病気の最大の特徴なんだけど、
実は
発疹以外の症状
殆どないのよ。

発疹はほっぺだけじゃなく
腕や足にも出る場合があって、
赤くなった部分は痒みがでるわ。

熱は殆ど出ない場合が多くて、
その他の頭痛やセキ、喉の痛みなんかも
極めて稀にしか出ない症状よ。


発疹が出たときには感染力はなくなっているから、
学校や幼稚園を休む必要はないわよ。
さして治療が必要な症状もなければ
特にお薬なんかも必要ないけど
一応お医者さんには診てもらってね。

日光に当たる
痒みが増す傾向があるから
気をつけた方がいいわよ。

気管支炎




ウイルス細菌
気管支の表面に入り込み、炎症を起こす病気よ。

赤ちゃん程 重症化しやすいから
早目のケアがとっても重要になってくるわ。


気管支炎の特徴は
乾いたセキではなく
ゴホゴホという痰が絡んだような
重い音のセキになってくること。

数日立ってもセキが治まらなかったり、
寝ている間でも重いセキをしたり、
一日中咳き込んでいる場合は
気管支炎を疑って病院へ行った方がいいわ。

思っている以上にセキというのは苦しいもの。
もしも、呼吸の仕方がおかしくなってきたら
すぐにでも病院で行った方がいいわ。

たとえ夜中でもよ!!

顔色が悪くなったり、肩で息をし始めたら
呼吸困難になってしまう場合だってあるの!

セキだけじゃなく発熱を伴うこともかなり多いわ。
とにかく早めの受診が大事よ。


ウイルスが原因の場合は特効薬はないものの、
気管支拡張薬などを使って
症状を軽くしていく事がメインになるわね。

1週間前後で回復することが殆どよ。
細菌性には抗生物質が有効のようね。

肺炎




肺炎っていうのは、
ウイルスや細菌などが原因で起きた炎症が
のどから肺胞に進んでしまった状態のこと。

高熱と激しいせきが出て、場合によっては
呼吸困難になってしまうこともあるの。

赤ちゃんや乳幼児は
早めに適切な治療を受けなきゃダメ!

肺炎には大きくわけて
細菌性肺炎ウイルス性肺炎
2種類があって発熱とはげしいせきは同じものの
細菌性肺炎の方が重症化しやすい傾向があるわ。 


高熱と激しい咳がつづき、ぐったり・・・
これが肺炎の症状。

ウイルス性肺炎は、
始めは風邪の症状があって~というケースが殆どなのに対し、
細菌性の場合は
発熱から急に始まることも・・・。

高熱が出て、咳は痰の絡んだような音になり、
食欲がなくなり顔色が悪く、ぐったりとしてきちゃう。

ひどくなれば脱水症呼吸困難を起こすことも・・・。

月齢の低い赤ちゃんは、肺炎にかかっても、
熱やせきなどの症状がはっきりとでない場合もあるから、
上記症状に当てはまらなくても
早めに小児科を受診する事が大事だと思うわ。


できるだけ早めに入院して治療をしましょう!
特に赤ちゃんは呼吸困難や脱水症を
短時間で起こしやすいので、入院治療が基本。

点滴などで体力を回復させながらの治療が基本で、
細菌性の肺炎は、抗生物質を、
ウイルス性の肺炎でも、
予防的に抗生物質を使うことがあるそうよ。


私はマイコプラズマ肺炎
の経験があります。
それはマイコプラズマ肺炎の項でお話しますので
是非読んでみて下さいね。

百日ぜき(百日咳)




名前のとおり、百日ぜき菌に感染して
激しい咳が長く続くのが特徴で
呼吸困難になったり、肺炎を併発することも・・・

特に1歳未満の赤ちゃんは
咳によって呼吸が止まってしまうこともあるから要注意なの。

赤ちゃんは免疫がないし、
一度かかれば終生免疫ができる病気だから
三種混合(百日ぜき、破傷風、ジフテリア)
の予防接種を早めに受けておくことがとても大事。


潜伏期間は1~2週間で
咳の経過から
カタル期、痙咳期、回復期
の3段階に分けられるのよ。

  • 1.カタル期 約2週間の潜伏期後、せきが出始める時期。
      初期はかぜの症状に似ていて、熱はなく、痰も少ないけど、
      次第にせきが出始めてだんだん夜のせき込みが激しくなって
      きます。
  • 2.痙咳期 百日ぜきに特有のレプリーゼと呼ばれる症状が始ま
      るわ。
      コンコンと数十回連続して発作的にせき込むようになり、
      連続したせき込みの最後に、ヒューという音をさせ息を吸い込
      むの。
      粘り気がある透明な痰を出したり嘔吐することもよくある症状。
      乳幼児では、特徴的な咳がなく突然窒息状態になることがある
      から注意しないと怖いわよ。
      合併症がないかぎり、強い咳のわりに熱は出ないのが普通。
  • 3.回復期 発病後4~6週間で回復期に入り
      発作が治まってくるわね。
      でも百日ぜき菌が肺全体にまでおよんでしまうと
      死に至ることもある百日ぜき肺炎を起こしてしまうの。



早めに有効な抗生物質を投与して治療するわ。
完治までは通常3ヶ月もかかるから
初期の段階で有効な抗生物質を使って治療すれば、
それほど長引かずにすむハズよ。
だから早めの行動がカギ


●咳が治まらず、どんどんひどくなる
●特に夜間にせきがひどい
●コンコンと乾いたせきが数十回連続して出る 
という3つの症状がみられたら、
百日ぜきの疑いが濃厚よ。

清潔な室内で静かに過ごさせて!
せきの発作は、気管の刺激など起こるの。
だから、できるだけほこりを立てないようにして、
湿度を高めに保ち、定期的に換気する、
タバコを吸わないなど心がけて。

おなかがいっぱいになると体温が上昇し、
せきが出やすい上嘔吐も増えるから、
消化のよいものを少しずつ、何度かに分けて与えてね。

最後になんと言っても予防接種を早めに受けること!
勧奨摂取に含まれている百日ぜきに有効な
三種混合の予防接種は1回でも接種しておけば
比較的軽くてむわ。でもきちんと4回受けるのが原則よ。

急性喉頭炎(クループ症候群)




「ケーンケーン」という咳が特徴でウイルスや細菌に感染して、
気管の入り口にあたる喉頭に炎症が起きちゃって
犬の遠ぼえのような咳がつづく病気よ。
赤ちゃんや幼児に多い病気で重症化すると、
呼吸困難を起こすこともあるの。
風邪から起こってこの病気へ移行するケースが多いのよ。
進行が早くて昼間は軽くて元気だったのに、
夜に急激に呼吸障害が起こることもあるから
早めに受診しておく方がいいわ。
中には生命の危険をともなう
細菌性喉頭炎という
場合もあるようだから油断は禁物ね。


はじめは発熱や喉の痛みをともなった
風邪のような咳が出ている程度。

ところが、だんだん声がかすれ、
「ケーン、ケーン」という咳をするようになってくるの。
喉頭部分が炎症を起こして腫れ、
空気の通り道が狭くなっているから
こんな音がするそうよ。

息を吐くときに呼吸がゼコゼコする、
吸うときヒーヒーと音がしたら、
それは呼吸困難を起こす前ぶれ

呑気に、朝まで様子を見ていると、
最悪の場合、呼吸が止まるなんて
手遅れになってしまうことだってあるのよ。

チアノーゼを起こしたら、
一刻を争う緊急事態

大至急病院へ。
救急車を呼んでもかまないわ!!


一般的な急性喉頭炎には
残念ながら特効薬はないの。
でも早めの受診は大切よ。
薬を処方してもらって、
その場で吸入して
呼吸を楽にしてあげたりができるわよ。

結核




結核患者の咳や飛沫の中にいる
結核菌を吸い込んで感染し
主に肺に炎症を起こす病気よ。

小児の場合、
家族の中に感染者がいて感染しちゃう事が殆ど。

学校や職場などでの
集団感染が問題になっている病気よね。

過去の病気ではなく、
現在でもどんどん患者さんは増えているそうよ。
もちろん死亡率はかなり低いようだけどね。

BCGを受ければある程度予防できるわ。
殆どの場合、
生まれて初めて受ける予防接種がBCGじゃないかしら?


結核にはいろいろなタイプがあるけど
乳幼児に多いのは
肺門リンパ節結核
で特徴的な症状はリンパ節の腫れね。

乳児期に発病すると合併症として
結核性髄膜炎
を起こして死亡したり、
命が助かっても重い後遺症を残すことが・・・

大人の場合は感染しても発病しないことが殆どだそう。

結核を発病すると
発熱、せき、ゼロゼロ、食欲不振、顔色が悪いなどの
症状がでてくるからおかしいと思ったら
早めに受診しましょうね。


入院して薬物治療をするようになるわ。
早期治療をすれば殆どの場合
治るようになっている時代だけど
身近な人は結核の発病を予防するために、
約半年間は抗結核薬を服用するようになるわね。
ツベルクリン反応で陰性だった場合は
BCGを接種して、免疫をつくり、結核を予防するのよ。


随分前にTVで結核を患った人が
きちんとお薬を飲まずに中途半端に止めてしまって、
その薬に抗体をもった
結核菌が生まれてしまっていると言っていたの。
もちろん結核に限ったことではないんだろうけど
結核は感染率が高く集団感染が怖い病気なのに
そんな強い結核が生まれてしまっていて
しかも少しづつ変化しながら広まっているなんて言うじゃない!

患者さん自身も結核が完全に死滅しないから
いつまでも薬を飲み続けていて大変だって言っていたわ。
どんな病気でもそうなんだけど
勝手にお薬をやめずきちんと
しっかり完治させることが大事よね。

マイコプラズマ肺炎




細菌ウイルスの中間のような
マイコプラズマ菌が原因で起こる肺炎で
鼻水、しつこいせき、高熱が出ることがあるものの、
かかっても全身状態がよく
比較的元気があるのが特徴の肺炎。

小学生以上に多い肺炎で
別名“異型肺炎”ともいうようね。

大体が軽症で
通院で治ってしまうような肺炎よ。



ほかにとくに目立った症状がないのに
咳がひどい場合は、
このマイコプラズマ肺炎を疑って
とりあえず病院へ行った方がいいでしょうね。

治療にはマクロライド系の抗生物質などを使い、
軽症であれば通院でOK
場合によっては入院して治療するわ。

適切な治療をすれば2週間位で
咳、熱などの症状が治まるわ。
ウイルス性肺炎ほどでないものの、
うつりやすい病気なので登校や通園などしないようにね。


私は小学校1年生の時に
このマイコプラズマ肺炎で入院したの。
田舎だったものだから近くに大きな病院はなくて
小さな診療所で
“風邪でしょう”
と言われたのを信じて、
かなり長い間、素直にお薬を飲んで
寝ている毎日だったのを覚えているわ。

とにかく高熱が続き、そして咳。そして一日に何度も嘔吐・・・。
そんな日がかなり長いこと続いたの。
2週間近く続いた頃、私の顔を見て、お母さんは、
“すぐに病院へ行くわよ!”と
遠くの大きい病院へ連れて行かれたわ。

検査したら“即刻入院です”って・・・。
風邪と信じ込んでいてかなり進行しちゃってたみたい。

毎日2本の点滴をして
なんと1ヶ月も入院するハメに・・・

後から聞いたんだけど、
その日それまで真っ青だった私の顔色が
黄色くなってたんだって。
ちょっとほっとき過ぎよね。(笑)

入院時に
“命に別状はありませんよ”って
言われたのを今でもはっきり覚えてるわ。

ウイルス性胃腸炎




ウイルスに感染して、胃や腸に炎症を起こし
下痢、嘔吐、発熱などが起こる病気よ。

細菌性胃腸炎よりも軽くすむ事が多いよう。

代表的なのは冬に流行るロタウイルスによる
ロタウイルス性下痢症
これは感染力がとっても強いから一人かかれば
きょうだいみんなにうつってしまう厄介な病気よ。

嘔吐や下痢が多いから脱水症状
気をつけなければいけないわ。


おもに下痢や嘔吐、ときには発熱などの症状で
ロタウイルス性下痢症は、
米のとぎ汁のような
白っぽい下痢便と嘔吐が特徴なの。

たいてい4~5日程度、長いときで1週間位続くようね。

白色の下痢便はロタウイルスの特徴だから
万一白色の下痢便をしたら
そのままおむつをもって受診することが大事よ!

ウイルスによる急性胃腸炎でいちばん怖いのは、
嘔吐と下痢による脱水症

特にロタウイルス性は
通常の急性胃腸炎よりも症状が激しいから
脱水症状を起こしやすいので注意が必要よ。


特効薬などがないから
脱水予防と下痢に対する対症療法がメインになるわ。

嘔吐と下痢が強いときは脱水症の心配があるから、
点滴をしたりして予防してもらった方がいいわ。

細菌性胃腸炎(食中毒)




いわゆる食中毒の事。

原因となる細菌は沢山あるの。

夏になるとニュースなどでも
盛んに注意を呼びかける
病原性大腸菌O-157も、
この細菌性胃腸炎の原因のひとつなのよ。


吐きけ、嘔吐、下痢、発熱、頭痛が主な症状だけど
場合によっては血便が出ることもあるの。

食べてから症状があらわれるまでの時間は、
菌の種類によって違いがあるのだけど、
早くても4時間位はかかるわ。

病院へ行くときは下痢したおむつを持っていくと
原因が特定でき対処も的確になるから忘れないでね。


私は食中毒がとっても怖いの。
私も子供も一度もかかったことはないのだけど
みんなに聞くと“壮絶だったわ・・・”
なんて言うから怖くてしょうがないのよね・・・。
そこで!まずなにより
予防が大事!!
いつも清潔にしていなくてはダメ!!
  • 食品は必ずきちんと加熱する
  • 調理前には必ず手を洗う。
  • 調理器具はいつも清潔にしておく 
これは絶対心がけてね。
ママが倒れても大変だし
小さな子供さんがなったら本当に辛いのよ!!

ちなみに食中毒は梅雨時期や夏だけじゃなく
意外と秋にも多いことを覚えておいてね。

乳糖不耐症




飲んだミルクや牛乳に含まれる
糖質=乳糖を分解できず
赤ちゃんが下痢をしてしまう病気よ。

先天的なものと後天的なものがあって
先天的なものはすぐに小児科へ行かないと
発育障害を起こしてしまう可能性があるわ!

とは言ってもこの病気は
後天的なものが大部分だから
お医者さんの指示に従って
適切なケアを行えば大事に至ることは
まずないと思うけれど・・・。

急性胃腸炎のあとに起こることが多いらしいわ。
ミルクがメインの離乳が終わっていない
乳児の場合は適切なケアをしないとダメよ!


とにかくしつこくつづく下痢
乳食を食べているのに
固形のうんちが全然出ないという場合は
病院へ行った方がいいわよ! 


下の子がこの病気にかかったわ。
それが・・・恥ずかしながら
“風邪なのかしら?”と思って
しばらく様子をみていたのよね。

機嫌もいいし熱もないし・・・
ただオムツをあけると必ず下痢がしてる。
という状態。
それでも私ったら呑気に様子をみていたの。

下痢は本当に水みたいで
薄い黄色の中に白い塊みたいなのが混ざっていたの。
丁度9ヶ月頃だったのだけど
離乳食も食べているのになんでこんなに緩いのかな?
って思い始めて2週間位してようやく病院へ行ったのよ。

そしたら
“脱水症状起こしますよ!
すぐミルクを別のものに変えてください!”

って怒られました。(涙)

だってまさか生まれた時から飲んでるミルクが
ある日突然飲めなくなるなんて思ってもみなかったんだもの!!

結局薬局で“ラクトレス”や“ノンラクト”
書かれているミルクを購入して飲ませてみたの。

あっけなく下痢は止まりました。

幽門狭窄症




胃から腸につながる部分の筋肉が分厚くなって、
ミルクなどの通りが悪くなり
激しい嘔吐を繰り返す病気。

正しくは
「肥厚性幽門狭窄症」
と言うのよ。

はっきりとした原因は不明
日本では1万人に5~7人が
発症すると言われているそう。


生後2~3週間ごろから、
少しずつ症状が出てくるわ。

一度嘔吐が始まるとだんだん強くなって
最初は1日に1~2回だった嘔吐が、
4~7日後には飲むたび噴水のように吐いたり、
一度に大量に吐いたり、
さらに鼻から噴出したりするようになってしまうの。

こうなってしまうと
赤ちゃんはお腹がすいてミルクを欲しがるのに
飲めば吐いてしまうから体重もふえないし、
深刻な状態に・・・。

生理的な嘔吐との違い
体重の減少が著しいことだから
体重管理はきちんとしておかなくてはいけないわね。


飲んだものを噴水のように吐く時は
1カ月健診を待たず、早めに小児科を受診してね。

治療はやはり手術が主になるわ。
そう心配する手術でもないようで
術後は比較的早い時期に
ミルクが飲めるようになるし、
入院自体も1週間程度で済むようよ。

腸重積症




腸が重なって
腸閉塞を起こす病気よ。
腸の一部が同じ腸の中にもぐり込んでしまい、
激しい痛みとともに壊死を起こしてしまうの。

不思議な事に体格のいい男の子の赤ちゃんに
多くみられる傾向があるんですって。


最初は急にきげんが悪くなったり、
ぐずったりすることから始まり、
痛みが強くなると、
激しく泣く、顔色が悪くなる、嘔吐するなどが始まるわ。

しばらくするとケロっと治まり
5~15分位するとまた泣き出す・・・。
そしてまた遊びだす……。

実は腸重積症は、
この繰り返しの発作サインなの!!

発作を繰り返すうちに
体力を消耗するのでぐったりしてくるわよ!!

それから血便が出るのもこの病気の特徴。

すぐにでも病院へ行かなくてはダメ!!
そのまま放っておくと重なった腸に
血液が届かなくなって、
壊死を起こしてしまうのよ!


治療の基本は浣腸
いちじく浣腸じゃ無理よ。

高圧浣腸と呼ばれる浣腸で
空気や薄いバリウムを肛門から腸内に入れ、
重なり合った腸をふくらませて元に戻すの。

発症から
24時間以内であれば
ほぼ元に戻るけど
極稀にこれでは戻らない場合もあるの。

そんな時は緊急手術をすることになるわ。

アトピー性皮膚炎




「アトピー」というのは
アレルギー反応がもとになった
さまざまな症状を起こす体質の事をいうのね。

アトピーの素因をもっている所に、
食事や環境なんかの条件が重なっちゃうと
皮膚に特有の症状が出てしまうというの。

食事やハウスダストだけじゃなく
タバコの煙や遺伝的な要素
かなり大きいと言われているわ。

でも親がアレルギー体質じゃなくても
子はアレルギーというケースや
逆パターンのケースも
多く見られているのも事実で
はっきりした事は未だわかっていないようね。


アトピー性皮膚炎の症状は、
皮膚の皮脂分泌量が異なるため
年齢によって違いがあるようよ。

乳児アトピー性皮膚炎
は、
顔や首まわり、わきの下やひじの裏側など
くびれた部分に赤い湿疹ができるのが主な症状。

基本的にはじくじくした湿疹が
多いみたいだけど部位によっては乾燥しているみたい。

赤ちゃんだと湿疹は出来やすいから
アトピーとの区別はしにくいようだけど
一番の特徴は「耳切れ」と呼ばれる、
耳のつけ根がただれて切れたようになること。

これがあると“アトピー?”と言われる事が多いみたい。

2~10才ごろの
幼少児アトピー性皮膚炎になると、
手足の関節の内側や首、耳たぶなどに
かゆみをともなうカサカサ乾燥した
湿疹が出るようになるのね。


勝手に判断しない
必ず小児科または皮膚科を受診して
診断に従わなきゃダメよ。

原因であるアレルゲンの特定と除去
悪化を防ぐだけでなく改善への近道

お医者さんの指導の下自宅では
清潔にし保湿を心がけるようにしましょうね。

大体中学生頃から症状は
治まってくる傾向にあるようなので
すぐに改善しないからと
慌てず悲観せず気長にケアしてきましょうね。

気管支ぜんそく




別名“小児ぜんそく”
呼ばれていて
アレルギー反応によって
呼吸困難の発作を繰り返す病気なの。

発作が起きるとゼーゼーという
喘鳴を出しながら咳き込んだり
呼吸が苦しくなってしまうという症状がでるわ。

発作の程度は人によって違い、
軽度~重度まで型がいくつもにも分類されているよう。

重度で問題なのはチアノーゼ!
チアノーゼを起こしてしまうとかなり危険よ!
たとえ夜中でもすぐに病院に行かなきゃダメ!

気管支喘息の原因は
気道が通過するものに敏感に反応してしまう事で
アレルゲン
ハウスダストやペットの毛などが大部分。

中にはかぜなどが引き金になったり、
食べ物はもちろんストレスや天候によって
発作を起こすこともあるというわ。

一度発作を起こすと気道は更に敏感になり
徐々に慢性の一途を辿ると言われているの。

アトピー体質の子はよりなりやすい
と言われているので注意が必要ね。


発作の程度は人によってまちまち。
程度は
“小発作”“中発作”“大発作”
の3つに分かれ、
更に発作の起きる頻度で、
年数回、季節によって発作の起きる“間欠型”
1ヶ月に1回以上・1週間に1回未満の“軽症持続型”
更に毎日ではなく1週間に1回以上の“中等症持続型”
ほぼ毎日小発作が起き
週何回か中~大発作がおきる“重症持続型”
4つの型に分類されるらしいわ。

1歳~2歳の場合の
気管支喘息かどうかの判断はとても難しいみたい。
ゼロゼロ音がする時でも
熱がない
アトピーと診断された(アレルギー体質)もしくは近親者にいる
1歳を過ぎてからゼイゼイするようになった。

などが気管支喘息が疑われる目安になるようよ。

この気管支喘息は発作の頻度も症状も
成長とともに軽くなっていく病気であるそうなの。
だからあまり神経質になったり悲観しないでね。


治療には狭くなった気道を広げる薬(気管支拡張薬
や炎症を抑える薬を使うのよ。

場合によっては予防で
抗アレルギー薬を服用することもあるみたいね。

シールタイプの気管支拡張剤などもあって便利よ。
発作時には吸入器などで
対処することが必要な場合もあるわね。

食物アレルギー




特定の食べ物が原因で
さまざまな全身症状を引き起こす
体質のことね。

有害な物質に対して抗体を作って
次からはその有害物質から
体を守ってくれる働きをするのを
“免疫反応”と言うんだけど
この反応が過剰すぎ
防御してくれるはずが逆に有害になっちゃう状態が
アレルギーで
特定の食べ物によって反応が起こるものを
“食物アレルギー”というのよ。


赤ちゃんの場合は
下痢、嘔吐を起こすことが多いわ。

赤ちゃんでアレルギー症状の出やすい
卵、牛乳、小麦、大豆などが有名だけど
赤ちゃんはタンパク質がなかなか分解できないから
身体が異物と認識して抗体を作ってしまうからなのね。

でも成長とともに消化機能も発達してくるから
徐々にアレルギー反応はなくなってくるのよ。


よく本などでも盛んに
“素人判断で
食事制限をしないこと!”

って書かれているのは勝手な判断で
成長時期の大事な期間に
制限をしていまうと発育に支障がでたり、
体調不良が起きたりする事があるかららしいわ。

お医者さんとよく相談し、
きちんとアレルゲンを特定しないと
何でもかんでも疑わしくて
“これもダメあれもダメ”
なんて無駄な排除に・・・。

卵一つにしても
“生はダメだけど加熱したものは大丈夫。”
“白身はダメだけど黄身は大丈夫。

なんて場合もあるから
お医者さんと相談することが大事よ!

じんま疹




突然赤く盛り上がった痒みのある
発疹がでてくる症状で
原因は特定できない場合が多々あるようよ。

体中どこにでもできて
通常だと
一気にパーっとでて短時間で引いていくもの。

但し、食べ物が原因で症状が重いと
嘔吐や下痢の他、中には
アナフィラキシーショック
というショック状態になってしまうことも
あるようなので注意が必要ね。

今までなんともなかった食べ物が
体調や気候などによって
蕁麻疹のきっかけになったりすることも
あるので原因の特定は難しいようね。


急に発疹がでて
痒いな~と思ったらまた一気に引く。
何日も残るような発疹じゃないわ。

皮膚だけじゃなく
口の中などにもできるそうなの!!

ひどい重症の場合は
呼吸が苦しくなってしまうなんてこともあるので
様子がおかしかったらすぐ病院へ行かなくてはダメよ!

原因が特定できた場合は
それ以降はその原因を避けることは大事よ。
また生活リズムなどストレスによってもでるようね。


私の上の娘が保育園に通っている時に
保育園からお呼び出しがあったわ。
慌てて迎えに行くと
背中や顔に蚊に刺されのような
大きなボツボツが・・・
とにかく皮膚科へ行きました。
“蕁麻疹ですね”って。
その後も1ヵ月後位に
今度は小さな発疹が出て病院へ行くと
“蕁麻疹ではないけどアレルギーのようです”って・・・
以前に似たような事があって
数十種類の食べ物を検査したのだけど
特定できるものはなかったのに。

確かに検査の時、
“特異体質の場合はアレルギー源が
特定できない場合があります”

なんて言われたんだけども・・・

その後何年もない所からみると
体力が弱っていて出てしまったのかな?
という結論に・・・
この上の子は体力が弱ると
てき面に皮膚に何か出てしまうんですよね。

2006年06月13日

乳児湿疹・脂漏性湿疹




生後数日以降に、
赤ちゃんの顔や体にできる湿疹を総称して
“乳児湿疹”と呼んでいるのよ。

メジャーな
新生児ニキビ、脂漏性湿疹
その中に分類されているわ。

原因としては、
生後3ヶ月以内の赤ちゃんは
皮脂が過剰に分泌される傾向があることから
湿疹が出てしまうようなのね。

脂漏性湿疹は
黄色いかさぶたのようなものができて
洗っても落ちにくくかといって
ゴシゴシ擦るのはダメ。
だからといって
自然に取れるのを待ちましょう~と
放っておくと脂が酸化して
炎症を起こしてしまうこともあるの。

だからまずは一度
小児科を受診することをオススメするわ。


生後1カ月くらいまでの
赤ちゃんに多い新生児ニキビ
おでこやほっぺに、赤いブツブツができるの。

大人のにきびのように
中に芯のあるものもあるけれど
痛みや痒みはないそうよ。

脂漏性湿疹
脂分と頭のよごれがいっしょになって
黄色っぽいかさぶたのような
フケのようなものができるのよ。


これは擦らずにお風呂などで
ふやかしてはがすようにして取ってあげるのが◎。
つめではがしたりするのはダメよ。

ローションやオイルなどを
使ってあげてもきれいに取れるわ。

どんな湿疹にしろ
清潔を保つことが一番大切なのね。

乳児湿疹は大体生後半年までには
消えていくものだから
あまり神経質にならなくても大丈夫よ。

あせも




汗やほこり、アカなどで汗腺がつまってしまって、
そこに汗がたまって起こった炎症のことね。

赤ちゃんや子供は新陳代謝が
活発なことなどからあせもができやすいの。
清潔を保ち、
こまめな着替えなどでかなり予防できるはずよ。


始めは色も白くかゆみなどはないのに
炎症が進むと赤くなり、
ブツブツも大きくなるわ。

汗の出やすい部分に多くできるのだけど、
わきの下や首筋など掻いてしまったり
擦れたりしやすい場所にできてしまうのよね。

そうすると更に悪化して痒みも増し
また掻いてしまう~なんて悪循環に。

ひどくなると
“あせものより”
という状態になりそこから
“とびひ”などになってしまうことも。

ここまでひどくなると
長引いて厄介になってきちゃうわ。

“掻かない”“擦らない”“清潔”
は絶対に徹底しなくてはダメね。

おむつかぶれ




おむつによって通気性が
悪くなったところにうんちやおしっこなどの
有害物質がおしりに
刺激を与えておしりがかぶれたり
湿疹ができたりします。

うんちの中には酵素が含まれていて
うんちがいつまでもおしりにくっついていると
その酵素が皮膚の脂やタンパク質を
溶かしだしてしまうんですって!

だからこまめなオムツの交換は
もちろん清潔にすることも大切ね。


おむつがあたる部分だけ
真っ赤に炎症を起こして痛がるわ。

ブツブツができたりただれたり、
じくじくなったりしちゃうのね。

オムツかぶれの原因は
うんちやおしっこだけじゃなく、
オムツの繊維やゴムが合わなかったり
洗剤やよかれと思ってつけた
パウダーなども考えられるんですって。

とにかくおしりはよく乾いた状態にしておくこと、
汚れたらすぐに交換すること、
おしりはきちんと拭いて
清潔を保つことを徹底しなきゃダメなのね。


私の子どもたちは
軽いおむつかぶれを起こしたことがあるわ。
外出先でオムツの交換が遅れたら
あっという間に真っ赤に・・・
皮膚科にも行ったんだけど
お家ではできる限りお尻を洗ってあげたり、
オムツをより通気性重視のものに替えたり、
お尻を拭いた後に
すぐにおむつをつけず乾かすなど努力をしたわ。

ハイハイ時期になってしまうと
オムツを外すと喜んで
どこかに遊びに行っちゃうので
ついてまわらないとその場でじゃぁ~~
なんてことも・・・(笑)

病院のお薬もきちんと塗ってすぐに治ったわよ!

カンジダ性皮膚炎




カビの一種のカンジダ菌
皮膚に感染して炎症を起こす病気で、
カンジタ膣炎
大人の女性の病気としても有名ね。

おむつの中は
どうしても菌が増殖しやすい環境なのに
赤ちゃんは皮膚がとっても弱いから
カンジタになりやすいのね。

おむつ交換などの時に
ママの指に感染しちゃうこともあるのよ。


オムツかぶれととっても似ているの。
真っ赤になってただれを起こしちゃうわ。


おむつかぶれとそっくりだけど
素人判断は禁物。

なぜなら
“おむつかぶれ”
“カンジタ性皮膚炎”

症状は似ていても
治療法は全く違うのよ。

カンジタの治療は
“抗真菌薬入りの軟膏”を使うの。
おむつかぶれで受診した時に貰った
“ステロイド入り軟膏”
カンジタ性皮膚炎に使っちゃうと
ステロイドが菌の栄養源になって
悪化するなんて事があるわ!

だからきちんと病院へ行かなくてはダメよ!


“カンジタ性皮膚炎”と
“おむつかぶれ”違い
おむつかぶれはおむつが当たる部分にだけ
炎症が起きるのに対し
カンジタは皮膚のしわの奥まで炎症を起こすこと。

股のくびれの部分
赤くただれていなければ おむつかぶれ、
赤くなっていたらカンジタの疑いが大よ!!

とびひ




水をもった発疹
次々に広がっていく病気。

正式名を
“伝染性膿痂疹”
と言って虫刺されやあせもなど
かきこわしてできた傷に
菌が感染して起こるケースがもっとも多いのよ。

皮膚にかゆみの強い水疱ができて
それが潰れて中の汁が他の皮膚につくと、
またそこに水疱ができちゃうの。

そうやってどんどん場所を変えながら
増えていくので
“とびひ”という病名がついたのね。

アトピーなどの皮膚の弱い子
特に注意した方がよさそうよ。


小さな水疱ができて、
それがすぐにつぶれて、汁がでてくるの。

痒いからついつい掻いてしまって
その汁がついた手
他の部位を触ってしまうと
どんどん増えていくわ。

感染力はかなり強いから
保育園や幼稚園などで広がっていくし、
家庭内でも感染していってしまうのよ。

生後間もない赤ちゃんが感染すると
敗血症や肺炎などを
起こしてしまうことがあるんですって!

水いぼ




伝染性軟属腫ウイルス

の感染でいぼができる病気よ。

10歳以下の子供に多いと言われているわ。

感染するので肌の接触
タオルなどの共有
広がってしまう場合があるのよ。


普通は痛みや痒みはないの。
イボは始めは小さいものが 徐々に大きくなって
真ん中にくぼみがある半球状に膨らんでくるわ。

その頃になってくると
痒みがでてくるケースが増えてくるわね。

イボの色は皮膚と変わらないわ。
イボの中に白っぽい粒が入っていて
その中にウイルスが入っているの。

イボが潰れて
この白い粒に触れてしまうと
またそこにイボができてしまうのよ。


半年以上すると抗体ができて
自然に治っちゃうみたいだけど
どんどん大きくなって
痒くて我慢できない場合や
気になる場合は
病院で取って貰う治療もできるわ。

これはお医者さんでピンセットを使って
むしりとってもらうんだけど
かなり痛みを伴うらしいの。

だからとるのであれば数が少ないうちにしないとダメ。

最近は痛みを少なくする麻酔シール
採用している病院が多いので
以前ほどの痛みはないようだけど、
子供には苦痛だろうから
無理して取らなくてもいいかも知れないわ。


私の下の子は水イボを貰ってきたわ。
でも特に増えることもなく気がついたら治ってた。
3~4個位だったかしら?
でも私の甥っ子達はかなり広範囲に数多くできていて
兄弟間で感染してて結構ひどかったわ。
お腹や背中、腕にもびっちり・・・

1年後まだあったんだけど気がついたら消えてたわね。
特別イボを取る治療はしなかったみたいだったけど
完治まで結構長くかかっていたわよ。

SSSS




正式には
ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群
と言って皮膚がやけどのように
ズルッとむける重篤な病気よ。

主に3歳以下の幼児に
秋~春に多くみられる病気ね。
黄色ブドウ球菌に感染した部分から、
菌の出す
“表皮剥離毒素”
が全身に回って起こるのよ。

アトピーや虫刺されをかきこわした部分から
菌が感染するケースがもっとも多いらしく
この病気は進行も早いらしいわ。


突然38度以上の熱を出して、
目、口、鼻の穴のまわりが赤くなって、
やがて水疱になるの。

わきの下、股など
リンパ節のあるところが赤く炎症を起こし、
首やわきの下なんかの擦れやすい部分から
皮がむけはじめてしまうんだけど、

かなり強い痛みがあるんですって!!


この病気は気になる症状があったら
すぐに病院行かなくてはダメよ。

通院や自宅でのケアで治る病気ではない
の。

皮膚の症状の他に
目やにや鼻、のどの粘膜から
黄色ブドウ球菌
見つかればSSSSという診断がつくんですって。

入院して抗生物質の点滴を受けることがメインで
その他、皮膚の炎症部分には抗菌薬で
治療するようになるわ。

この病気はちょっと怖い病気のような
感じがするけど適切な治療で
きちんと治る病気だからあまり慌てないで。

皮膚症状も、時間は時間はかかるものの
あとを残さず治す事ができるんですって!

とにかくおかしい!と思ったら
すぐに病院へ行くことが大事よ!

接触性皮膚炎




いわゆる「かぶれ」のことね。

刺激によるものと
アレルギー反応によるものがあって
刺激によるものであれば
誰でも起こるけれど
アレルギー反応の場合は
特定の体質の人しかならないわ。

たとえば大人でも湿布や生理用品などで
かぶれる人もいるでしょう?

全然平気な人もいれば
かぶれてしまう体質の人もいるのよね。

赤ちゃんはよくよだれなんかで
口周りがかぶれているでしょ?

これは体質ではなく
刺激によるかぶれよね。

これが刺激性かアレルギー反応かの
違いというところかしら。


かぶれた部分を清潔にして
抗炎症薬を塗るといいわね。

単純にかぶれと明確な場合であれば
市販薬でOK。

ただし、ひどい場合や
他の病気の心配がある場合は
素人判断で薬を塗らず
小児科か皮膚科へ行って
診断してもらいましょうね。

原因が特定できた場合は、
今後はその原因を
直接触れることがないように
注意してみてあげましょう。

蒙古斑(青あざ)




表皮の下の繊維組織である真皮の中に、
メラニン色素が沈着するから起こる
“青あざ”よ。

大きさや形には個人差があるものの、
日本人の子供には殆どあるのが普通。


普通はおしり、背中に
青みがかったアザのようなものがある状態よ。

肌が青いというカンジかしら。

でもお尻や背中だけじゃなく
四肢、顔面、腹部にできる
異所性蒙古斑というのもあるのよ。


10歳頃までには消えていくものだから、
特に治療は要らないわ。

異所性蒙古斑に関しては
大人になっても残る場合があるけど
治療の必要はないわね。

いちご状血管腫(赤あざ)




生後数日から数週の間に発症する
頭、顔面、腕などにできる
イチゴのように赤みがかった
盛り上がっているアザの事よ。

このいちご状の皮疹は
径数ミリから数センチ、
中には20センチほどまで大きくなるものも!


いちごの表面のような
赤いプチプチがいろいろな場所に、
いろんな大きさでできるわ。

毛細血管の壁を作っている
内皮細胞と呼ばれる部分の
増殖が原因ということよ。


自然に消えてしまうものなので
特に治療は必要ないわ。

でも
ただれや出血がある。
目や口をふさいでいる。
口唇や外陰など、日頃傷つきやすい場所にある。

などの血管腫は、傷から二次感染を起こし、
潰瘍化して治りにくくなる可能性があるから
レーザー治療や手術をする場合があるわ。

先天性鼻涙管閉塞(涙目)




生まれつき目から鼻への管
詰まっているため涙や目やにが多く、
細菌感染
引き起こしやすくなってしまう病気よ。


目やにが多く、
目は涙目になっている事が多くなるわ。

ほっておくと細菌が繁殖して
炎症を起こしてしまうこともあるの。

ひっきりなしに目やにがでて、
目が赤くなったり、腫れたり、
膿が出るなんていう場合は
早めに眼科を受診しましょうね。


自然開口を促すために
抗生物質を点眼して
マッサージなどをするんだけど、
これで開口しない場合は
針金状の器具を通して
人工的に開通させることもあるのよ。

結膜炎




目とまぶたの裏側をおおう
結膜という部分に炎症が起き
白目が充血して、目やにや痛みが
起こる病気よ。

原因は
ウイルス・細菌・アレルギー
などさまざまよ。


細菌性結膜炎
風邪を引いている時の
鼻水などを触った手で目を擦ると
なってしまうケースが多くて、
黄色っぽい目やにが特徴

アレルギー性結膜炎は目やには出ずに
目のかゆみと涙が特徴

ウイルス性結膜炎
特に症状が重く
まぶたが腫れて発熱したり、
目の充血もかなりひどくなるんですって。

流行性角結膜炎
その中のもっとも有名な病気ね。


細菌性の結膜炎は、
抗生物質の点眼薬を使えば
2~3日で治っていくわ。
でもウイルス性
抗生物質は効かないから、
炎症を抑える点眼薬と、
発熱などの症状には
個別に対症療法で治療するのね。

アレルギー性の場合はアレルゲンの除去をし、
アレルギーの治療を進めていくようにするのよ。

アレルギー性以外
他の人に感染するから注意が必要ね。

斜視




左右の黒目がずれていて
目が別々の方向を向いてしまう病気よ。

黒目が内側を向く内斜視
外側を向く外斜視の2種類の他に
上下斜視・回旋斜視があるのよ。

内斜視は
生まれつきの内斜視の
非調節性内斜視
遠視が原因で起こる
調節性内斜視とがあり、

外斜視には
間欠性外斜視
恒常性外斜視があるの。

赤ちゃんは“偽内斜視”が多く、
これはなんとなく斜視に見えるけど
目の機能が未熟だからそう見えるだけで
実際は斜視じゃないことが殆ど。

2歳になるまでには大抵治ってしまうわ。


もし、本当に斜視だと思うような場合は、
できるだけ早く病院へ行くことが大事よ。

そのまま放っておくと
ずれている方の目が弱視になったり、
網膜芽細胞腫や視神経萎縮などの
病気の症状であって見逃してしまい
大事になってしまうなんて場合もあるからよ!!

遠視が原因の内斜視は
眼鏡で矯正するけれど、
それで治らなかったり、
遠視が原因ではない場合は手術することになるわ。

手術は大体2歳までに行うのが普通で
遅くとも小学校入学までがいいらしいわよ。

流行性結膜炎




アデノウイルスが原因で
目に炎症が起きる病気。

学校伝染病に指定されている
感染力が強い病気よ。

症状が治るまでは、通園や登校はできないわ。

涙や目やにであっと言う間に
感染しちゃうからタオルの共有はしないで!
涙などはティッシュで拭いてすぐ捨てる
というようにしなくてはダメよ。


まぶたの裏側に小さな水疱ができて
ねばねばした目やにや涙がでるわ。

白目は充血してまぶたも腫れてしまうわよ。
痛みも伴うわ。

この結膜炎は他のタイプのものより
症状が強く出るから
すぐ病院へ行ったほうがいいわね。


抗生物質や副腎皮質ホルモンを
点眼して治療していくわ。

急性出血性結膜炎




エンテロウイルスの感染で
起こる結膜炎で殆どの場合、
両目に起こるわ。


急に強い痛みや異物感が起こって、
眼の充血と混濁、涙が出るなどの
症状などが出るわ。

白目に
結膜下出血
を起こすのが特徴よ。

頭痛、発熱などの
全身症状も一緒に起こるわ。


治るまでは安静にして
抗生物質点眼薬などで治療するのよ。

麦粒腫(ものもらい)




俗に言う
“ものもらい”のことよ。

まつげの根元に細菌が感染して、
赤い腫れ物ができるわ。

不潔な環境、栄養失調、貧血
などがあると
再発しやすくなるから
気をつけなくてはダメね。 


最初は軽い赤みと痛みからはじまるの。
でも炎症が進むと腫れも痛みも強くなって、
ほっておくと自然に破れてがでるわ。

膿が出てしまえばあとは
回復へ向かうのよ。


症状が軽い場合は、
抗生物質の服用と点眼
冷湿布などで治療するけど、

化膿が進んでいたら
切開して膿を出してしまうのよ。

霰粒腫




まぶたの裏にある
マイボーム腺
という部分に脂肪がたまって
慢性的な炎症を起こす病気よ。


触ると硬くてコロコロしたできものが
できるのだけど痛みやかゆみ
腫れなどはないわ。

一般的な症状は
眼瞼の腫れや異物感位ね。


腫瘤が小さければ
自然に消えてしまうこともあるし、
抗炎症薬の点眼などで治療するけど、

大きい場合などは
手術して取ってしまう必要がでてくるわ。

中耳炎




ウイルスや細菌が
耳に入り炎症を起こして
耳の中に膿などがたまって
強い耳の痛みが出る病気よ。

風邪から中耳炎を起こすことが
とっても多いからたかが
風邪と思わないで
しっかり治してあげる事が大切ね。

何度も繰り返す傾向があるわ。


鼻汁、高熱、耳の痛み、耳だれが主な症状。

特に黄色い濃い鼻水の時は要注意よ!

発熱も大きな特徴だから
熱が出たら
中耳炎を疑ってみるのも大事ね。

耳垂れがでる場合も多く、
お布団に
黄色い汁がついていたりしたら決定的。

機嫌も悪くなるはずなので
手を耳に持っていく事が多かったり、
逆に触られるのを極端に嫌がる場合は
中耳炎の疑いが濃厚ね。


軽い場合は抗生物質の服用で治っちゃうわ。

でもひどい場合は鼓膜を切開して
膿を出す必要があるわね。

鼓膜は破れても再生するものだから
心配いらないわよ。


小さい頃からウチの子は
鼻水をよく垂らしている子供だったから
耳鼻科には毎日のように通っていたの。
だから“中耳炎になりかけてますよ”とか
常に早期発見ができていたわ。
でも成長してきて鼻水がぐっと減ると
当然病院も通わなくなってしまってね。
ある日の朝方、突然
“いたーい!耳が痛ーい!”
と大騒ぎ。

耳の穴の周りには黄色い半乾きの
ポロポロした膿がべったり!!

朝方ではどうする事もできず、ひたすら朝を待って、
朝一番で耳鼻科に駆け込んだわ。

急性中耳炎って言われてお薬を貰って帰ってきたけど、
中耳炎って実はすごいのね・・・って実感したわ。

滲出性中耳炎




耳の中の粘膜からにじみ出た
滲出液が中耳にたまる病気で
痛みや熱はないけど
聞こえが悪くなる病気。

のどや耳に炎症が起きる病気の
あとに起こる事が多くて
急性中耳炎から移行してしまう場合も
よくあるらしいわ。


高熱や痛みがなく、
耳鳴りや難聴の症状だから
子供から不快感を訴えてくることは
まずないと思った方がいいわね。

親も見逃しがちな病気よ。

気をつけてみるとしたら、一般的には
呼んでもすぐに振り向かない
TVの音を大きくする

なんて行動が怪しいらしいわ。


抗生物質や抗炎症薬で治療するけれど
治りが悪い場合は鼓膜を
切開する場合もあるようよ。

再発しやすい病気だから
風邪はきちんと治し、
鼻炎などもきちんと治療しましょうね。


やっぱり子供たちが
頻繁に耳鼻科へ通っている間に
何度かこの病気にかかったわ。
全く気がつかなったけど・・・(汗)
でも病院の先生が言っていたわよ。
小学校入学前の子供の難聴
気がつきにくいものって!

外耳炎




外耳道に炎症が起こって
かなり強い痛みが出る病気。

乱暴な耳かきでできた傷に
細菌が感染してしまったり、
耳の入り口付近に
出来た湿疹などを
掻き壊しそこから
化膿してしまうケースも多いわ。


中耳炎よりも痛みが強く
ちょっと触っただけでも痛いのが特徴よ。

発熱しても微熱程度
終わってしまうのも中耳炎との違い。

炎症がひどくなれば
膿もでて耳垂れが出るようになるわよ。


軽ければ消毒と抗生物質・
軟膏や点耳薬などで治療するけど
ひどくなっている場合は
切開して膿を出してしまうこともあるわ。


私自身が何度か
外耳炎をやっているんだけど、
これは本当に痛いわね。
口をあけるのも痛いくらいになってしまうのよ。
多分、私の耳掃除が乱暴
なのかもしれないわ。
だって・・・大好きなんだもの。
子供たちも徹底的に掃除してるんだけど・・・

これを書いていてちょっと反省したわ。(笑)

今日から耳掃除は“優しく”がモットーね。

難聴




簡単に言うと
耳の聞こえが悪い状態
の事。

この状態を長く続けていると
当然言葉の発達
影響が出てしまうから
早期発見して
治療をしなくてはいけないわ。

先天性のものと
後天性のものがあって、
原因として考えられるのは
実にさまざまなのよね。

両耳難聴の場合もあるけれど、
片方のみが難聴という場合が多く、
この場合どうしても
発見は遅れがちになるわ。


まさに聞こえが悪い
それが症状なの。

自分から訴えることはまずないから、
見逃してしまって
乳幼児健診就学時検診などで
発見されたりする事が多いわ。

片側だけの難聴や
軽度~中度の難聴の場合は、
言葉にもさほど遅れがなく
大きい音には反応するから
難聴と疑わないでしまい
見逃すケースがとっても多いんですって。

滲出性中耳炎などの
一過性のものは元に戻るから
心配いらないわよ。


難聴で何よりも大切なのは
早期発見なんですって。

見逃しがちな病気なのに
早期発見が一番大事
というのは難しいわね。

でも早めに治療をしないと
発音が不明瞭なまま
言葉を覚えてしまって、
それを修正するのは
至難の業ということよ。

治療は、場合によっては
手術を行うケースもあるけど、
基本は補聴器などを
併用しながらの
トレーニングになるようよ。

口内炎




口の中に潰瘍ができて、
痛みが出る病気ね。

原因はウイルスや細菌の感染
免疫のトラブルや噛んでしまったなんていう
外傷性のものなどさまざま。

基本的に自然に治るものなので
放っておいても大丈夫だけど
痛みが強くて辛いときなどは
病院へ行くといいですよ。


口の中の一部が赤く膨れ
真ん中が白く潰瘍になるわ。

ほっぺたの内側や歯茎、
舌の裏側などできる部位もさまざま。

食べ物がしみたり、
痛みがあるからとても不快な病気よ。

ヘルパンギーナ手足口病などのように
口内炎が症状の病気もあるけど、
単純に口内炎だけの場合は
さほど心配はいらないと思うわ。


他の病気の一つの症状。
という場合を除けば放っておいても
治っちゃうけどひどい場合や
痛みが強い場合は小児科へ行ってね。
お薬を処方してもらえるはずよ。

副鼻腔炎




ひどい鼻づまり
黄色い膿の鼻汁が特徴の病気で、
急性と慢性があるわ。

慢性副鼻腔炎は俗に言う
“蓄膿症”のこと。

赤ちゃんがかかるのは
殆どの場合風邪の後に起こる
急性副鼻腔炎よ。

この病気は
自然に治ることが多い病気で
大体10歳位になると 治っているものらしいわ。


黄色い濃い鼻水がしょっちゅう出ている、
鼻での息ができない、
鼻水が喉に回って痰や咳がでる

という症状が主で、
中には顔面の痛み
頬の腫れを訴える場合もあるようよ。

自然に治るといっても
急性副鼻腔炎を放置すれば
それが慢性副鼻腔炎
になってしまう事もあるので、
適切な治療は必要ね。

副鼻腔炎は再発の多い病気だから要注意よ。


抗ヒスタミン薬、抗炎症薬、抗菌薬
などを使って炎症を抑えるの。

それから病院へ通院して
鼻水を吸い取ってもらうことも大切ね。

鼠径ヘルニア




腸の一部が鼠径部に飛び出す病気で
いわゆる“脱腸”というものね。

赤ちゃんの場合、泣いたりいきんだりして
腹圧がかかるとヘルニア嚢の中に
腸が飛び出してふくらむので
わかる事が多いわ。

男の子に多い病気だけど
女の子にもおこる病気よ。


泣いたりいきんだりしたとき、
鼠径部がふくらむ事
判明する事が多いのよ。
痛みはないんですって。

症状が出る時期は個人差が強いから
赤ちゃんでわかる時もあれば、
小学校へあがるまで気がつかないことも。

でも稀にだけど悪化して嵌頓(かんとん)
という状態になると
生命にかかわる大問題になってしまうの。

この場合の嵌頓というのは
腸が締め付けられて
元に戻らなくなった状態のことね。

そうすると血液が回らなくなって
壊死してしまうの。

嵌頓が起きると
強い吐き気と痛みがあるようよ。


生後3カ月くらいまでに
発症・発見された場合は
1才まで経過観察する事が多いわ。

なぜなら1歳過ぎた頃までに
自然に治ってしまうケースも
少なくないからよ。

1歳を過ぎても出ている場合は
残念ながら自然治癒は見込めないの。

そうなると手術して
腸が飛び出しちゃう
穴をふさぐようになるのね。

手術と言っても極簡単な手術だから
さほど心配はいらないわよ。

先天性股関節脱臼




股関節がずれたり、はずれたりする
脱臼を起こす病気なのよ。

完全脱臼
外れかかっている亜脱臼
股関節部分の発育不良による
股関節臼蓋形成不全があるわ。

女の子に多い病気よ。

先天性という名前がついていながら
実は9割方が後天性という病気。

原因はおむつをつけるときなどの
赤ちゃんにとっての
不自然な姿勢だと言われているわ。


股の関節の音が聞こえたり、
足の開きが悪かったり、

左右の太ももにできるしわの数が違う、
左右の足の長さが違う、
歩き方がおかしい。

などからわかることが多いわ。
検診で先生に指摘される場合もあるわね。


臼蓋形成不全亜脱臼など軽度の場合は、
おむつや衣服のつけ方と
抱き方の見直しや
股関節の体操などで改善することができるわ。

でも完全脱臼の場合などは
一定期間だけ、俗に
“リーメン”と呼ばれている
装具をつけて生活するようになるわ。

これでダメな場合は牽引をしてみるの。

それでもダメな場合に手術となるのよ。

だたリーメンの装着で
かなりの確率で治っていくようだわ。


上の子が生まれてしばらく経ったとき、
母親に
“しわの数が違うわよ?脱臼じゃない?”
と言われたの。
不安になって書籍を読み漁ったけど、
たしかに左右のしわの数が違う・・・
実は足の長さも違う・・・
これはもしかして・・・と不安になったわ。
丁度3~4ヶ月検診があったから
まずそこで相談したの。
先生は確かに長さもしわも違うし、
開くときに少しカクカク言うものの
開き自体は問題がない。
う~~む。という感じだったわ。
“気になるなら病院へ。”というので

すぐ整形外科でレントゲンを撮って貰ったの。

そしたら全く異常なし。亜脱臼でもなかったのよ!
“1歳頃にもう一度来て下さい”って言われて
1歳の時に行ったけど やっぱり問題なかったわ。

あんなにはっきり左右での違いがあっても
自然の場合もあるのね。

筋性斜頸




首の筋肉に原因不明しこりができて、
顔がしこりのない方に向くようになり、
反対側に動かすことができない病気。

斜頸にはいくつか種類があるんだけど、
中でもこの筋性斜頸が一番ポピュラーね。

自然に治ることが多い病気だから
1歳までは経過を見る事が多いわ。


首の筋肉の間に原因がわからない
しこりができてしまうから、
首がいつも左右どちらかに傾いてしまうのね。

赤ちゃんなどによく言われる
“向き癖”と思われがちなんだけど、
決定的な違いは反対を向かせようとしても、
筋が硬くなっているから
痛みが起こって
反対を向くことができない事。


殆どの場合1年程度で
しこりは
自然に消えてしまうわ。
だから心配はあまり要らないわね。

でも稀の稀なケースだけども、
顔面が非対称になってしまう
後遺症が残る場合も・・・

そう言った場合は手術をする事もあるのよ。


どうしても一方向を見ていると
頭の形がいびつになったりしてしまうものなの。

だからひどくならないように
たまに頭の位置を変えてあげたり、
クッションを入れてあげたりしてね。

気がついた範囲
チョット手をかけてあげるだけでも
全然違うものなのよ。

内反足・外反偏平足




生まれつきの足の形の変形で
内反足とは、
足の裏が内側を向いている状態で
反対に、足首が外側にねじれているのが
外反偏平足なのね。

先々を心配してしまいがちだけど
ギプスなどを使って矯正することで
大体の場合は治せるので
あまり悲観しないで大丈夫よ。


上に書いてある症状がこの病気の特徴で、
内反足と一言で言っても
足首が上に上がらない
踏まずから先が内側を向いている

などその形状はさまざま。

外反偏平足は赤ちゃんの時は
なくて当たり前の土踏まず
成長してもできずに
運動や長時間の歩行で疲れやすく、
痛む事が多い病気なのよ。


必要な場合は
ギプスで固定して矯正するのよ。
大体生後3~4ヶ月で治るんですって。

それでも治らない場合は手術をするようになるわ。

完治まで時間がかかるので
根気よく付き合っていかないとダメね。

肘内障




ひじの関節の靭帯がずれてしまい、
ひじが外れかかった状態ね。

これは
急に手を強く引っ張ること
が原因でなってしまう事が多いわ。

靭帯の発達が未熟だからなってしまう
と言われているから
発達する7歳以降には
まず見られない症状よ。

ピークは2歳前後らしいわ。


脱臼のように抜けてしまってない状態で、
ひじの関節の靭帯がずれた状態なの。

とても痛むのよ。
ひじを曲げることすらできなくなってしまうわ。
腫れあがったりすることはないけど
かなり強い痛みで
腕をだらっとさせたまま動かさなくなるわ。


まずはできる限り動かさない
すぐに整形外科を受診してね。

整形外科で外れかかったものを
正しい位置に治してもらえば完了。

癖になりやすいから
注意することが大切よ。

O脚・X脚




両足が内側や外側
屈曲している状態よ。

生理的なものか病的なのか
心配な時は整形外科
受診した方がいいわね。

生理的なものだったら
小学校入学頃には
正常な形になっているはずよ。


ひざが内側を向いてしまっているのは
X脚
足を揃えて立つと膝はくっついてるのに
それより下が離れている状態になるわ。

O脚
両足を揃えて立ったときに
膝がくっつかない状態を言うの。

特に痛みなどはないわ。


X脚の程度がかなり強い場合は
装具などをつけて矯正するのが普通ね。

O脚の場合は手術という方法もあるけど
通常は装具で治ってしまうものよ。

X脚の場合は手術はしないのが普通よ。

心室中隔欠損症




先天性の心疾患で生まれつき、
左右の「心室間」の壁に
穴があいているため
左心室の血液が右心室に流れ込んで
結果的に肺への血液量が増えてしまう病気よ。

生後すぐに発見されやすい病気で
先天性の心疾患の中でも最も多い病気なの。


穴が小さければ、出ても痰か咳が出る程度
ただ穴が大きければ
心不全を起こす可能性も・・・

穴が大きい場合は、
呼吸が速いとかミルクを飲まないなど
の症状が見られ、
肺高血圧症を合併することもあるの。


治療は?1cm以下の穴の場合は
3歳ごろまでに自然に穴が塞がることがあるわ。

でも穴の位置や大きさによっては
手術が必要な場合も。

肺高血圧症を起こした場合は
2歳までに手術をすることになるわ。

心房中隔欠損症




先天性の心疾患で、
左右の「心房間」の壁に
穴があいている病気で、

左心房の血液が右心房へ行き、
右心室へ流れ込んでしまう病気よ。


軽い息切れや疲れやすいかな?
という程度の自覚症状で
心雑音も聞き取りにくいため
発見が遅れる事が多い病気よ。


この病気の穴は
自然に塞がることはまずないの。

だけど手術は余分な血の流れの量と、
穴の大きさによって
医師が判断したときで
経過観察のみで大丈夫なケースもあるのよ。

ネフローゼ症候群




腎臓の中の糸球体
異常が起きて尿中に
多量のタンパク質が出る病気よ。

原因不明で
3~6才の幼児に多い病気なの。


かなりひどいむくみが出るの。
むくみが出るので体重は増えて、
男の子は陰嚢に水がたまることも・・・。

顔色も悪くなり、疲れやすかったり、だるかったり。

おしっこの回数も激減して、
おしっこをすると
極端にあわ立つのも特徴の一つよ。


入院して、ステロイド薬の投与を受けるのよ。

再発率が高い病気で、
特にステロイドの投与をやめると
確率が上がってしまうので
何年間も飲み続ける場合もあるわ。

でも副作用があるから
強力な免疫抑制薬を使用することも・・・

大体2ヶ月前後入院して、
その後は自宅療養になることが多いわ。

その後もさまざまな部分で
注意が必要な病気だから
主治医とよく相談してね。

白血病




未熟な白血球が悪性化する上、異常に増殖して、
正常な血液がつくられにくくなってしまう病気。

子どもの癌ではもっとも多い病気よ。

慢性急性があって
更に細胞の種類によって、
リンパ性・骨髄性・単球性
などの種類に分けられるわ。


子どもの場合は殆どの場合
リンパ性白血病なのよ。

2~3才の幼児に多い傾向があるようね。


始めは
食欲がない
顔色が悪い
熱が出る

など風邪の症状があるの。

だけど進行すると、
赤血球の減少による貧血
血小板の減少による皮下出血や鼻血
歯茎からの出血

が起こるようになるわ。

白血病細胞が
リンパ節、肝臓、脾臓
などで増殖するので、
これらの臓器が腫れてしまうことも・・・


診断には、血液検査のほかに、
骨髄穿刺といって骨髄液から
細胞を調べる検査が必要になるの。

白血病とわかったら
抗がん剤による化学治療がメインになるわ。

治療は3つのテーマを基にして進めていくの。

1つめ
全身に広がっている
白血病細胞を減らし、
骨髄を正常にもどし、
造血機能の回復をはかることが
目的の抗がん剤治療
うまくいけば寛解状態と呼ばれる
血液や他の臓器の状態が
正常な状態になるのよ。
ただしここで治療をやめると
1年前後で元の状態に戻っちゃう。

そこで2つめのテーマである
寛解状態をできるだけ長引かせ、
白血病細胞を絶滅させるために
さらに強化した化学療法を行うの。

3つめは治療中に起きる
さまざまな合併症に対する
適切な治療を行うことよ。

医学が進歩し生存率が
上がってはいるものの、
薬だけでは寛解状態に
するのがむずかしく、
再発することが予想される場合は、
骨髄移植という方法をとることもあるわ。

神経芽細胞腫




白血病に次いで多い
交感神経節から発生する
小児癌
よ。

1才未満で発見し、手術を受ければ、
ほぼ100%完治するといわれているわ。


今は生後6ヶ月で全国的に
マススクリーニング
行われているから早期発見が可能ね。

症状は
おなかにしこりがある
顔色が悪い
体重が減る
イライラする
腹痛
頻尿

などが見られることも・・・。


進行が早いので、
とにかく早く発見し
原則的には
手術で腫瘍を摘出し、
抗がん剤の投与、
放射線治療
を行うことが第一!!

年齢、腫瘍の性質と
その広がりによって、
治療がずいぶん違ってくるから
お医者さんとよく相談が必要よ。

ダウン症候群




染色体異常の中で
もっとも有名な病気ね。

細胞分裂のときに異常がおきて、
22対の常染色体の
21本目が3本ある事によって
起こる病気なのよ。


ダウン症児には
特有の顔つきが見られるの。
それは
目と目の間隔が広い
つり目
小さい耳たぶ

など。その他、
知的障害
運動能力の発達の遅れ

があるわ。

新生児期には、
泣き声が弱々しく、
おっぱいの飲みも悪い

などの傾向があるようよ。

先天性の
心臓疾患、腸閉塞、白内障
をともなっていることも多い上、
免疫力も弱いから
日頃から健康管理が大事なのよ。


ダウン症自体を治療する方法は
今のところないのよ。

ダウン症児に対する治療は
体の形態異常に対する治療が中心になるの。

発達や知能の遅れに対しては、
リハビリテーションなどの
特殊教育をすることで、
かなり改善されるようになってきているのよ。

自閉症




「広汎性発達障害」の一つで
対人関係の障害
限定された興味や活動・反復
常動的行動を繰り返す事

が特徴な病気。

はっきりした原因は不明なものの
医学的には
脳の機能の発達障害
もっとも大きい原因では?
と言われているわ。


乳児期には、
視線を合わせない
あやしても笑わない
光や音に敏感で体を常に動かしている
喃語が少ない
抱かれていてもしがみつかない

などの症状があるわ。

幼児期になって集団生活が始まると、
ほかの子どもに興味をもたない
人のまねやごっこ遊びをしない
表情の変化がとぼしい
人見知りをしない
呼びかけに無反応
手をヒラヒラさせるなどの奇妙なしぐさ

が出てくるようになるの。

人への感心が希薄
言葉の遅れも見られるようになるわ。

会話はオウム返しが多く、
会話が成立しなくて、
人の感情を理解することが難しいから
集団行動が苦手で
ひとり遊びが多い傾向があるわ。

自分の活動や興味の幅は
極端に限られていて
強いこだわりがある
のも特徴の一つね。


早期発見・早期治療が
大切な病気だけれど、
自閉症そのものを治す治療はないの。

大切なことは親が自閉症という
障害を認め、受け入れ、
子供と一緒に病気と立ち向かうこと!
と言いますよ。

親子で専門の施設に通い、
指示に従って行動する訓練や、
認知レベルを引き上げる訓練をして、
社会への適応性を高めていく事が
絶対的に必要な療育よ。

自傷行為や興奮などの症状が強い場合は
児童精神科を受診するなどして、
適した治療が必要ね。

とにかく焦らない、悲観的にならないこと
をモットーに二人三脚で進むことが大切なのね。

ADHD(注意欠陥/多動性障害)




極端な
多動・不注意・衝動性
の3つの症状が特徴な病気。

明確な原因がわかっていないものの
注意力や衝動の制御を司る
中枢神経系の機能障害
ではないかと考えられているわ。


“多動性”は、
手足をそわそわ動かす
じっと座っていられない
走り回る
しゃべりすぎる

などね。

“不注意”
は、
人の話が聞けない
毎日の活動を忘れてしまう
物をよく無くす
注意が持続できない

など。

“衝動性”
順番が守れない
相手が話していても
遮って話し始める
他人にちょっかいを出す

など。

これは小さい子供にはよくある光景だけれど、
ADHDの場合は
年齢にあっていなく、
かなり強烈に出てくる

のが特徴なの。

どうしても 個人的な傾向
病気との判断はつけにくいもの。

ADHDはこれらの症状が
最低でも6ヶ月以上続いていて、
なおかつ専門医が診断しなくては
ADHDにはならないから、
行動だけを見て、
勝手に思い込むのは間違いよ。


やっぱり、周囲の環境と
対応を整えてあげる事が一番大事よ。

症状がひどいときは、
集中力が高められるような
薬物療法を行うもの大事だけど、
この場合、
副作用などが出やすいお薬の処方が多いから
ちゃんと医師と相談し納得して進めてね。

この病気も
親がきちんと理解し、
腹を決めて
病気に向かっていくことが大事なのよ。

子供とともに
悲観的にならず
前へ進んでいくことが大切ね。

つき指




思いっきり何かに衝突した結果、
指の関節が腫れてしまう事ね。

これは強い力が加わった結果
指先を伸ばすための
“腱”
傷ついてしまって起こるのよ。


腫れや痛みがあって、
中には関節が曲がってしまうなどの
変形も起こる場合があるわ。

これは単純に軽い打撲や捻挫なら
特に心配いらないんだけど、
つき指だと思ってたら
実は骨折だった・・・
なんてこともあるから
一応病院へ行ったほうがいいわね。


まず冷やすことが先決。

それから患部は
心臓よりも高く挙げて
おくほうがいいわね。

そして指を伸ばして
副木などしておくと更にいいわ。

ひどい場合は手術を行うこともあるようよ。

捻挫




強引に無理な力で関節を動かしちゃって、
関節を包む組織や靭帯
傷がついてしまった状態ね。

高いところから飛び降りたり、
転んだりして
関節に大きな負担をかけたりすると
捻挫してしまう事があるわよ。


腫れて痛みがあるわ。

内出血も多くの場合みられるわね。


まずは患部を
心臓より高い位置に持ち上げ、
包帯で圧迫し
氷で冷やして
安静にすること
が大事よ。

動かしてはいけないから
ギプスなんかで
固定する場合も多々あるわよ。

脱臼




強引な力をかけてしまった結果、
関節が外れちゃった状態

靭帯
も傷をうけるわ。

肩や肘などが頻度が高いけど
関節ならどこでもなる可能性があるのよ。

一度外れると繰り返す傾向があるわ。
繰り返し過ぎて
簡単に自分で元に戻せる状態ほど
実は重症なんていう位だから
きちんとお医者さんに診てもらわなきゃダメね。


整形外科へ行って
関節の位置を戻してもらったら
冷却するなど指示にしたがって、
今後また外れてしまった場合について
きちんと聞いておいてね。

ポリオ




ポリオワクチンは、
現在も
集団接種されている地域が多く、
おもに春と秋に2回
半年くらいの間隔で行われているわ。

ポリオ(小児マヒ)
に対する免疫をつくるための予防接種よ。

ポリオウイルスは、口から入り、
3~35日間かけて腸の中でふえ、抗体をつくるの。

ワクチンを飲んだ子の便
ウイルスが排泄されて
感染してしまうこともあるから、
注意が必要よ。 


生後3カ月~1才6カ月までの間に、
1回目と2回目の間
6週間以上あけて2回接種


殆どないわ。

でも極めて稀
ウイルスが脳や脊髄に達して
マヒを起こすことがあると言われているの。

BCG




BCG結核
予防するために行う予防接種よ。

2003年度より
小学校1年、中学校1年
の接種は中止になって

現在は乳幼児
ツベルクリン反応検査も
廃止検討されているんですって! 


生後3カ月~1才で
ツベルクリン反応検査をして、
陰性の場合だけBCGを接種するのよ。


極稀に接種した側の
わきの下のリンパ節が
腫れる場合があるわ。

また、
接種後2ヶ月以内に
接種跡が水ぶくれになったり
赤く腫れることもあるそうよ。

三種混合




三種混合は
ジフテリア、百日ぜき、破傷風
を予防する予防接種よ。

このワクチンは、
数年たつと免疫力が低下するから、
赤ちゃん時代に免疫の基盤をつくり、
一定期間後に再度接種を行って
確実に免疫をつけるためにも
数回にわけて接種するの。


Ⅰ期初回は、
3カ月~1才の間に
3~8週の間隔をあけて3回

その後は、
1年から1年半の間に
追加接種1回接種するのよ。

Ⅱ期は、
11~12才で1回

回数が多いので、
他の予防接種との
兼ね合いと接種もれに注意が必要ね。


反応が敏感な子の場合、
「Ⅰ期」の場合は接種痕が腫れたり、
しこりになることもあるわ。

極稀に発熱もあるそうよ。
でも4日程度で引いていくはず。

これがひかなかったり
手の方まで拡がる場合は医師に相談してね。。

麻疹(はしか)




感染力の強い
“はしかウイルス”
の感染を予防するための予防接種。

はしかは乳幼児は重症になりやすく、
あなどれない病気。

1回の接種で充分な効果
期待できるから絶対うけなくてはダメね。


1~2歳の間に受けるのがベスト。

怖い病気だから
1才を過ぎたら
早めに受けたい予防接種よ。

接種後4週間
ほかの予防接種は受けられないけど、

1歳を過ぎたら
まず麻疹の予防接種を受けましょうね。


接種後2週間以内に発疹が出たり
37.5度以上の熱が出たりする場合があるわ。

極稀に熱性けいれん
100万人に一人の確率で
脳炎を起こす場合もあるそうよ。

風疹




風疹は妊娠中にかかると、
胎児重篤
影響が出ることがあるから、
女の子は特に受けておきたいわね。

風疹は数年おきに大流行するから、
集団保育に入る子は
入園前に接種したほうが安心よ。


1~3才までの間に1回

他の予防接種は
4週間以上たたないと
受けられないわ。



接種後1~2週間で、
稀に軽い発熱や発疹・リンパ節の腫れ
が見られるわ。。

おたふくかぜ




おたふくかぜ
予防するための予防接種よ。

軽い病気だけど
子供にとっては不快なものだし、
流行性のものなので、
うつる前に接種しておけば安心ね。


1才過ぎの希望者のみ接種できる
任意の予防接種よ。

回数は1回で大丈夫。

4~5才はかかりやすい時期なうえに、
年齢が高くなるにつれて、
かかると症状が重くなりがちなので
受けた方がいいと思うわ。


接種後2~3週間後に
耳の下が腫れる場合があって、
極稀に
無菌性髄膜炎を起こすこともあるわ。

でもこの無菌性髄膜炎は
症状は軽い上に後遺症などの
心配もないそうよ。

水ぼうそう




水疱瘡は
健康な子には軽い病気だけど
感染力が強くて、
白血病や腎臓病などの基礎疾患があり、
免疫力が低下している子どもがかかると、
重症になってしまう危険があるの。

そんな不安がある場合の事を考えて
作られたワクチンなのね。


1才以上で希望者のみ接種する
任意の予防接種よ。

回数は1回で大丈夫。


殆どないわ。

でも極稀に接種後、
水疱瘡に似た症状が出る場合もあるけど
かなり軽い症状で終わってしまうわ。

インフルエンザ




流行するインフルエンザは
毎年変わるの。

だからワクチンは
その流行を予測して
毎年新しく作られているのよ。

インフルエンザに関しては
予防接種は1年に1回
考えたほうがいいわね。


生後6ヶ月以上から受けられる
任意の予防接種

乳幼児や高齢者にとっては
インフルエンザは
とっても怖い病気。

大人1回だけど、
15才以下の子どもや赤ちゃん
1~4週間あけて2回受けるのよ。


接種部分が赤くはれたり、
まれに発熱や頭痛が起きることも・・・。

ワクチンの中には
の成分が入っているから
卵アレルギーの子は
摂取できない場合もあるわ。

B型肝炎




ママが
B型肝炎キャリアなら、
赤ちゃんへの感染予防のため
抗HBsヒト免疫グロブリン
生後48時間以内1回
生後2カ月の時にもう1回接種し、
その後も3回受けるようになるわ。

ママだけじゃなく
家族の誰か
キャリアの場合も
受けるのが望ましいわね。


殆どないわ。

あっても接種部分が赤くなる程度で、
下痢や嘔吐などの反応もあるようだけど
軽症だそうよ。

夜泣き




夜泣き・・・
悩んでいる人は多いわ。

みんな知っているとは思うけど
夜泣きというのは、
赤ちゃんが夜になると
これといった理由もなく大泣きすること。

理由は
昼間遊びすぎてしまった
運動不足
昼夜の区別がついていない

などさまざま言われているけど、
実際のところはまだはっきりしていないようよ。

ただママがイライラすると
赤ちゃんにも伝って
赤ちゃんは余計不安定になって・・・
悪循環よ。

<↓へ続く>




こんな方法で
夜泣きを切り抜けた人がいるから
是非 試してみては!?

・騒音を出す 
赤ちゃんにはうるさい不快な音を聞くと
シャットアウトするために寝てしまう
という機能があるんですって! 

スーパーの袋などで
シャカシャカ音を出す
 
ママのお腹にいた時の音に似ていて
安心して寝てしまうとか? 

・ドライブへ連れて行く 
多くのママたちが実践している方法ね、
泣きやませるのを諦めて
ドライブに連れて行くとすやすやねちゃうとか・・・ 

赤ちゃん返り




おむつも外れて、
順調に大きくなってきたところに
弟や妹が生まれたりすると
急におもらししたり、
赤ちゃん言葉を使ったり。


始めは何事??
とびっくりしちゃうかも知れないけど
これが噂の赤ちゃん返りなの。

ママの後追いが激しくなったりと
ママもちょっと疲れちゃうけど
子供は子供なりに思うところがあるはず。

イライラしないで
愛情たっぷり
安心できる接し方をしてあげてね。

<↓へ続く>




具体的な解決法は
色んな参考書など読んでも
はっきりしないもの。

逆にどの本や意見を見ても
一貫して同じ事が書いてあるのよ。

それは子どもの
声・言葉・行動
耳や目を傾けることが大事って事。

忙しくても疲れていても
子どもの心や言葉を
遮断してはいけないんだって。

赤ちゃん返りは一時のもの

だから今その時に
心を受け止めてあげることが
ママにできる最善の方法なんですって!!

育児




育児って一言で言っても大変なものよね。

“育児は育自”
なんてよく言ったもんだわって
今になって思うわ。

私がすごく思うのは
先輩の意見を素直に聞き入れることが大事。
という事。

やっぱり一人で悶々と悩んでいても
行詰ってしまうのよ。

自分の気持ちをわかって欲しい時とか
苦しい時とかってあるわよ。

どうしたって・・・

<↓へ続く>




初めての子供だからとか
2人目だからとか
そんなこと関係なくあるのよね。

そんな時は身近な人だけに拘らないで
インターネットの掲示板なんかを
利用するといいわ。

顔が見えない相手だからこそ
なんでも言えるってこともあるじゃない?

育児グッズに関してだって
良い病院に関してだって、
ママ友や子どもに対する接し方だって
なんだって相談できる場は広くあるわ。

まずは話すことが第一歩よ!

焦らないで一緒に頑張りましょ。

心の病気




心の病気なんて言うと、
なんだかとっても
特別な病気のような気がしちゃうかもしれない。

でも
身体が病気になるように
ストレスなどちょっとしたきっかけで
心の病気になることだってあるわ。

将来を悲観したり、
今どうやって乗り越えるか、
不安が一杯だと思う。

身体の病気も心の病気も
心配するのには変わらないわよね。

でもどちらの場合も
家族と本人、
一番大事なのは
ママがしっかり現実を受け止めて
前向きになることなのよ。

<↓へ続く>




ママが悲観的で落ち込んでいたら、
当の本人はもっと辛い。
どうしたらいいかわからなくなってしまうわ。

一緒になって泣く事はダメなのよ。

でも一緒になって頑張ることは大事

ママはいつも元気で前向きで
パワフルじゃなきゃダメ。

でもママだって心配や不安に
負けてしまいそうな時もあるかも知れない。

その時の為に
パパや家族・そして同じように頑張っている人、
専門医などみんなが一緒になることが大事ね。

一人が泣いたらみんなで励ます。
そんな風に
一致団結して進んで行きましょうね。

先天性の病気




先天性異常は
生まれつきなんらかの
異常をもって生まれてくること。

手術で治るものもあれば
そうじゃないものもあるわ。

染色体異常のように
完治することは難しくても、
その後のトレーニングによって
最大の力を発揮させたり、
障害を最小限に抑えることが
できることもあるの。

だから諦めずに
家族みんなで進むことが大事ね。

先天性と言っても
本当に色々で
軽度から重度までさまざま。

私の子も歯が生えてから
先天性の歯の形成不全症だと言われたわ。

<↓へ続く>




歯の表面は確かに
普通とは違った形だったから
なんとなくおかしいとは
思ってはいたんだけども・・・

歯の形が違うだけじゃなく
その部分に歯を守るエナメル質がないから
極度に虫歯になりやすいと言われたわ。

治療しても歯科検診では
必ず“虫歯です”と言われたし、
歯の色が変わってしまった。

一番心配だったのは
永久歯になった時のことだったけど、
ありがたいことに
乳歯だけの異常
永久歯に生え変わった時には
全く問題がなかった。

こんな小さなことでも
私は悩んでしまったのだから、
みんなはもっと辛い思いをするかも知れない。

でも人の言葉に一喜一憂しないで、
受け止める心を広く持つことも
自分達を守る大事なポイントだと思ったわ。

そして周りの人も
もう少し発言や態度
責任と自覚を持つべきだと思うのよ。