未熟な白血球が悪性化する上、異常に増殖して、
正常な血液がつくられにくくなってしまう病気。

子どもの癌ではもっとも多い病気よ。

慢性急性があって
更に細胞の種類によって、
リンパ性・骨髄性・単球性
などの種類に分けられるわ。


子どもの場合は殆どの場合
リンパ性白血病なのよ。

2~3才の幼児に多い傾向があるようね。




始めは
食欲がない
顔色が悪い
熱が出る

など風邪の症状があるの。

だけど進行すると、
赤血球の減少による貧血
血小板の減少による皮下出血や鼻血
歯茎からの出血

が起こるようになるわ。

白血病細胞が
リンパ節、肝臓、脾臓
などで増殖するので、
これらの臓器が腫れてしまうことも・・・


診断には、血液検査のほかに、
骨髄穿刺といって骨髄液から
細胞を調べる検査が必要になるの。

白血病とわかったら
抗がん剤による化学治療がメインになるわ。

治療は3つのテーマを基にして進めていくの。

1つめ
全身に広がっている
白血病細胞を減らし、
骨髄を正常にもどし、
造血機能の回復をはかることが
目的の抗がん剤治療
うまくいけば寛解状態と呼ばれる
血液や他の臓器の状態が
正常な状態になるのよ。
ただしここで治療をやめると
1年前後で元の状態に戻っちゃう。

そこで2つめのテーマである
寛解状態をできるだけ長引かせ、
白血病細胞を絶滅させるために
さらに強化した化学療法を行うの。

3つめは治療中に起きる
さまざまな合併症に対する
適切な治療を行うことよ。

医学が進歩し生存率が
上がってはいるものの、
薬だけでは寛解状態に
するのがむずかしく、
再発することが予想される場合は、
骨髄移植という方法をとることもあるわ。